第3回|薬を飲んですぐ吐いてしまった

1枚目|CASE

薬を飲んですぐ吐いてしまった

もう一度、飲ませた方がいい?

薬を飲んだあとに嘔吐。
「薬も出てしまったかも……」
「もう1回飲ませた方がいい?」
介護現場で迷いやすい場面だ。

2枚目|まずどうする?

まずは

自己判断で追加服用しない

すでに薬の一部が吸収されている状態で追加すると、
結果的に多く服用してしまう可能性がある。
一方で、十分に吸収されていないこともある。

「吐いた=もう1回」

とは一律に判断しない。
医薬品の服用後に問題が起きた場合は、医師・薬剤師など専門家へ相談することも厚労省・PMDAから案内されている。独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

3枚目|「30分」で決めない

何分後に吐いたかは大切

でも、時間だけでは決めません

薬によって、
  • 吸収される速さ
  • 薬の形・製剤
  • 追加服用した場合のリスク
  • 飲み直しについての個別の指示
が異なる。

「30分以内なら必ずもう1回」

と覚えない。
薬によっては異なる時間基準が設定されている例もある。独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

4枚目|薬剤師の頭の中①

何の薬を飲んだ?

まず確認するのは、
どの薬だったか。
同じ「内服薬」でも、
  • 糖尿病治療薬
  • 抗凝固薬
  • 抗てんかん薬
  • パーキンソン病治療薬
  • 降圧薬
など、薬によって再服用の考え方が違う。

「吐いた」という情報だけでは

決められない。

5枚目|薬剤師の頭の中②

何時に飲んで

何時に吐いた?

確認したいのは、
服薬した時刻
↓
嘔吐した時刻
そして、
次の服用は何時か?
薬剤師は、

今回の1回だけでなく

次の服用まで含めて考える。

6枚目|薬剤師の頭の中③

薬だけではなく

本人の状態を見る

確認するのは、
  • その後も吐いている?
  • 水分は取れている?
  • 食事は取れている?
  • 意識はいつも通り?
  • 呼吸は苦しくない?
  • 顔色はどう?
  • 強い痛みはない?
高齢者では薬物動態や薬への反応が若年者と異なり、複数の薬を服用していることも多いため、本人の状態を含めた評価が重要になる。独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

7枚目|介護職が確認・記録すること

薬剤師に伝えてほしいこと

① 何の薬?
② 何時に飲んだ?
③ 何時に吐いた?
④ その後も吐いている?
⑤ 次の薬は何時?
⑥ 本人の状態は?
吐物の中に薬が自然に確認できた場合は、その情報も伝える。
※薬を探すために吐物を無理に確認する必要はない。

8枚目|こんなときは早めに相談

「薬をもう一度飲む?」

だけの問題ではありません

特に、
  • 嘔吐を繰り返している
  • 水分が取れない
  • 食事も取れない
  • いつもと様子が違う
  • 強い眠気やふらつきがある
  • 継続が重要な薬を服用している
  • 次の服用方法が分からない
場合は、

薬剤師・看護師・医師へ

早めに相談する。

9枚目|緊急性があるサイン

こんなときは

薬の相談より全身状態を優先

例えば、
  • 意識がおかしい・反応が悪い
  • 呼吸が苦しそう
  • けいれん
  • 吐血
  • 突然の激しい頭痛
  • 強い腹痛
  • 誤嚥・窒息が疑われる
など。

施設・事業所の緊急時手順に従い

速やかに医療へつなぐ。

10枚目|Take Home

薬を飲んですぐ吐いたら

「吐いたから、もう1回」ではなく

薬

+

時間

+

本人の状態

を確認する。
薬剤師に相談すると、
今回もう一度飲むのか
今回は飲まないのか
次の薬をどうするのか
を薬ごとに整理できる。
さらに、嘔吐が続く場合は医師・看護師への連携も考える。

下部CTA

お薬に関するお困りごとは

こはく堂薬局まで

「もう一度飲ませていい?」
「次の薬はどうしたらいい?」
「吐いてしまって薬が飲めない」
そんな相談も薬剤師に。
 
「薬を飲んだあと、すぐ吐いてしまった」
そんなとき、もう一度飲ませた方がいいのか迷うことがあります。
大切なのは、
「吐いた=もう1回」と一律に考えないこと。
薬によって、
・吸収される速さ
・薬の形
・追加服用したときのリスク
・次の服用までの時間
が違います。
薬剤師は、
何の薬か
何時に飲んだか
何時に吐いたか
次の服用は何時か
本人の状態はどうか
を確認して考えます。
また、何度も吐く、水分が取れない、意識や呼吸に変化がある場合は、薬だけでなく体調そのものへの対応が必要です。
覚えておきたいのは、
「吐いたら、もう一度」ではなく「薬・時間・状態を確認して相談」
ということ。
「もう一度飲ませていい?」
「次の薬はどうする?」
「吐いてしまって薬が飲めない」
そんなときも、薬剤師にご相談ください。
お薬に関するお困りごとは、こはく堂薬局まで。
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