子どもがお薬を嫌がるとき 親子のやりとり 7つのヒント

1/9|子どもがお薬を嫌がるとき

「早く飲んで!」

になっていませんか?

薬を嫌がる子どもに、
何度も声をかけていると
「早くして!」
「なんで飲めないの?」
と言いたくなることも。
小児の服薬支援では、
薬の飲ませ方だけでなく
親子の「関わり方」を工夫する方法
も研究されています。
今日は7つのヒントを紹介します。

2/9|① まず、気持ちを認める

「苦いの、嫌だよね」

「苦くないよ」
「これくらい大丈夫!」
と否定するのではなく、
「苦いんだね」
「嫌なんだね」
「怖いんだね」
と、まず感じていることを
言葉にしてみます。
気持ちを認めることと、
「飲まなくていい」とすることは別です。

3/9|② してほしいことは短く、具体的に

「まず、お薬を飲もう」

×「早く薬を飲んで、歯みがきして、もう寝るよ!」
よりも、
○「まず、お薬を飲もう」
一度にたくさん伝えるのではなく、
ひとつずつ、具体的に。
「ちゃんとして」
「早くして」
ではなく、
次に何をすればよいか分かる言葉にしてみます。

4/9|③ 子どもが参加できる部分をつくる

「どっちのコップにする?」

薬を飲む必要があるときに、
「飲む?飲まない?」
ではなく、
「どのコップにする?」
「どのお薬からにする?」
「自分で持つ?持ってもらう?」
など、
服薬に必要なことの中で
子どもが参加できる部分
をつくってみます。
※薬の飲み方は薬剤師の指示に従ってください。

5/9|④ 親子で役割を分ける

全部やってあげなくても

全部任せなくてもいい

たとえば、
親
→ お薬を準備・確認する
子ども
→ コップを準備する
親
→ 飲む時間を知らせる
子ども
→ 飲んだらチェックする
など。
年齢や発達に合わせて、
「一緒に管理する」
という方法もあります。

6/9|⑤ 「できたこと」を具体的にほめる

「自分で飲めたね」

「えらいね!」だけでなく、
「自分でコップを持てたね」
「一口飲めたね」
「最後まで飲めたね」
など、
できた行動を具体的に
言葉にしてみます。
全部終わってからだけでなく、
途中の小さな「できた」に
目を向ける方法もあります。

7/9|⑥ 責める言葉を増やさない

「なんで飲めないの!」

ではなく……

嫌がる
↓
強く言う
↓
もっと嫌がる
↓
さらに強く言う
となってしまうこともあります。
「なんで飲めないの!」
と責めるより、
何が嫌なのかを確認して、次にできることを考える。
服薬支援では、
怒鳴る・否定的に話すことを避ける
関わり方も研究されています。

8/9|⑦ 「できた」を見える形にする方法も

シールやチェックも

ひとつの方法

毎日飲む薬なら、
✓ カレンダーにチェック
✓ シールを貼る
✓ 飲めたことを一緒に確認する
など、
服薬できたことを見える形にする方法もあります。
子どもの年齢や性格に合わせて、
無理なく続けられる方法を。

9/9|「声かけ」だけでは解決しないことも

なぜ嫌なのかも

確認してみよう

子どもが薬を嫌がる背景には、
・苦い、においが嫌
・量が多い
・粉薬が苦手
・錠剤が飲み込みにくい
・飲むと気持ち悪くなる
・以前、むせたり吐いたりした
などが隠れていることがあります。
毎回の服薬が大変なら、
「どうやって飲ませるか」だけでなく「なぜ飲みにくいのか」も確認。
薬剤師に相談すると、
剤形や飲み方などを工夫できることがあります。
CareMeds(Bouchard et al., 2022)、Parent–Youth Teamwork(Duncan et al., 2013)
 
子どもがお薬を嫌がるとき、 「早く飲んで!」 「なんで飲めないの?」 と、つい強く言ってしまうこともあります。
でも、小児の服薬支援では、 薬の飲ませ方だけでなく、親子の「関わり方」を工夫する方法も研究されています。
たとえば、
・「苦いんだね」と、まず気持ちを認める ・してほしいことは、短く具体的に伝える ・「どのコップにする?」など、参加できる部分をつくる ・年齢に合わせて、親子で役割を分ける ・「自分で持てたね」と、できたことを具体的にほめる ・責める言葉をできるだけ増やさない ・シールやチェックで「できた」を見える形にする
といった方法があります。
大切なのは、 「飲む?飲まない?」を選ばせるのではなく、 必要な服薬の中で、子どもが参加できる部分をつくること。
ただし、薬を嫌がる理由が 「関わり方」にあるとは限りません。
苦い、においが嫌、量が多い、 粉薬が苦手、錠剤が飲み込みにくい、 飲むと気持ち悪くなる……。
そんな理由が隠れていることもあります。
毎回お薬を飲ませるのが大変なときは、 無理に頑張り続けず、薬剤師に相談してください。
薬の種類によっては、 剤形や飲み方などを工夫できる場合があります。
※今回紹介した方法は、小児の服薬アドヒアランスに関する研究や、保護者への行動的支援(CareMedsなど)を参考にしています。「この声かけをすれば必ず服薬できる」というものではありません。
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