RAAS-061|Kamal 2019 腸症系統的レビュー

要点

オルメサルタンに信号が集中するが、他ARBの報告もあり、全ARBが同じ危険度ともオルメサルタン以外は無リスクとも結論できない。長期服用後の下痢でも薬剤性を鑑別する資料。

方法・対象

症例報告・症例集積82報の248例と、比較研究5報。PubMed/Embaseを2018年11月21日まで検索。248例は症例報告群であり、比較研究の全対象者数ではない。
症例報告・症例集積および後ろ向き比較研究の系統的レビュー。統合メタ解析なし。

結果

報告248例中オルメサルタン233例(94.0%)、他ARB15例。発症まで2週〜13年。休薬後寛解233/239例(97.4%、情報のある症例)。比較研究の結果は不一致で統合せず。

解釈と不一致

報告・出版バイアス、曝露人数の分母なし、症例定義・観察期間・比較群の不均一。94%は発症率や相対危険度ではない。本文結論の他ARB12例とTable 1の15例等に不整合があり、表・結果節を採用。既登録の原著と症例・比較研究が重複する。
本文の考察には寛解94%とあるが、結果節・Table 1の情報あり239例中233例(97.4%)を採用。分母と記載箇所を混同しない。
既登録Rubio-Tapia、Basson、You、Dong等を含む二次研究であり、独立した追加症例として合算しない。比較研究は病理確認・診断コード、入院・外来、比較薬、追跡期間が異なる。

資金・利益相反

資金提供なしと記載。Lefflerの武田薬品との関係、Hutfless・Lefflerのオルメサルタン腸症に関する原告側専門家証言を開示。

原文と確認範囲

PMC・出版社本文の方法、結果、Table 1、考察、結論、資金・利益相反を確認。構成原著全件の再照合は未実施。
DOI:10.1093/gastro/goz019/PMID:31217979