PAMORA

PAMORA(末梢性μオピオイド受容体拮抗薬)

オピオイド鎮痛薬による便秘(OIC:オピオイド誘発性便秘)に用いる薬。腸管など末梢のμオピオイド受容体を選択的に遮断して腸蠕動を回復させ、排便を改善する。疼痛コントロールに必要な中枢の鎮痛作用を大きく邪魔しないことを狙うが、過量・状況によっては離脱様症状が出る可能性があり、また腹痛・下痢が強い場合は重症病態(腸閉塞や消化管穿孔リスク等)も含めて評価する。

分類(この薬効群で使う軸)

実務では適応=OICに固定し、
  • オピオイド使用量・変更
  • 腹痛/下痢
  • 離脱様症状 をセットで観察する、という整理がわかりやすい。

分類の例

PAMORA

  • 代表薬:ナルデメジン(など)
  • 特徴:OICの改善を狙う。腹痛・下痢が出た場合は程度と経過を評価し、オピオイド用量変化との関係も確認。

安全性の要点(まず押さえる)

  • 最重要リスク:強い腹痛(腸閉塞などの鑑別を意識)
  • 次に重要:下痢、脱水/オピオイド離脱様症状(発汗、悪寒、腹痛、下痢、落ち着かなさ等)
  • 高齢者での注意:腹痛・下痢→摂取低下・脱水→転倒やせん妄につながりうる。便性状と全身状態をセットで。
  • 腎機能/肝機能:薬剤ごとに添付文書に沿って確認。全身状態変化(脱水)により腎機能が悪化しやすい点も含めて評価。
  • 相互作用(併用注意):オピオイドの用量変更や併用薬変更が便秘・腹痛・離脱様症状に影響しうるため、変更点を必ず確認。

注意するタイミング(典型)

  • 開始時:便回数・便性状、腹痛、下痢(OICがどれくらい改善したか)
  • オピオイド変更時:便秘の悪化/改善、腹痛、離脱様症状(用量増減とセットで)
  • 腹痛出現時:強さ・持続、発熱や嘔吐、腹部膨満、便/ガス停止など(重症兆候)
  • 下痢出現時:脱水(口渇、尿量低下、ふらつき)と食事・睡眠・活動への影響

Evidence / Reference(任意)

  • ガイドライン:がん疼痛・緩和ケア関連、便秘症診療ガイドライン(OICの項)
  • 添付文書:ナルデメジン(重要な基本的注意、重大な副作用)
  • 参考リンク: