05 臨床判断(全体版・参照元)
50〜68分|症例A:吸入手技不良による増悪(考える順番)
症例
74歳男性。COPDでLAMA/LABA配合のDPIを使用。 最近、息切れが強くなり、吸入薬を使っても効いた感じがしない。 手技:吸入前に息を吐かない/弱い吸気/吸入後すぐ呼気/ときどきデバイス内へ息を吹き込む。 痰の量も増えている。
問1|「効かない」=病気の悪化だけ?
- 手技不良(吸気流不足、同調不良、息止めなし)
- 服薬忘れ、残量
- デバイスが合っていない
- COPD増悪、感染、痰で閉塞
- 喫煙継続、併存疾患
問2|追加で何を確認する?(観察→緊急度)
- 呼吸数、SpO₂、会話可能性
- 呼吸音、痰、発熱
- 吸入回数、実際の手技、残量
- 喫煙、増悪歴
問3|看護師として何をする?(観察・判断・報告・指導)
- 呼吸状態と緊急性評価
- 手技確認→再指導→再現してもらう
- 「吸気力/身体機能に合わない」可能性を共有
- 痰・発熱など増悪徴候を報告
症例Aワークシート(記入用)
A-1 観察(事実)
(例:SpO₂、呼吸数、会話、呼吸音、痰、発熱、手技、残量、喫煙 など)
- SpO₂:____% 呼吸数:____回/分 会話:____
- 呼吸音(喘鳴/減弱など):____
- 痰(量/色/粘度):____ 発熱:____
- 手技で気づいた点:____
- 残量/使用回数:____
A-2 判断(可能性)
「効かない」の原因候補を上位3つに絞る:
- ____ 2) ____ 3) ____
A-3 介入(いまやること)
- いま最優先でやること:____
- 手技の再指導で伝える一言:____
A-4 報告(SBARの形)
- S(状況):____
- B(背景):____
- A(評価):____
- R(提案):____
85〜90分|Exit Ticket
吸入薬が効かないと訴える患者で、薬剤変更を考える前に確認することを2つ挙げ、理由を説明せよ。
(ヒント:手技/服薬状況/吸気力/残量/増悪徴候)
採点基準(10点満点の目安)
| 観点 | 目安 | 点数 |
|---|---|---|
| 何を確認するか(2つ) | 例:手技/服薬状況/吸気力/残量/増悪徴候 など、2つとも適切 | 0〜4 |
| 理由 | それぞれが「なぜ薬が効かないにつながるか」を因果で説明できている | 0〜4 |
| 優先順位・臨床性 | 手技→増悪評価など、薬剤変更より先に確認する意図が書けている | 0〜2 |
部分点の例
- 例:「手技」とだけ書いて理由がない → 2点程度
- 例:「薬が効かないから増悪」だけで手技が出てこない → 2〜4点程度