食間の薬はいつ飲む?
薬を飲む時間
今回は、食間の薬と、空腹時の薬について、ご説明します。
前回は、「食後」の薬についてご説明しました。
多くの薬が、「食後」に飲んでください、という指示がされるので、よく慣れていらっしゃると思います。
薬によっては、特別な時間に飲んでください、という指示がある場合があります。
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「食間」の薬
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「食間」とは、食事と食事の間の飲んでください、という薬です。
一般的な目安としては、「食事後2時間」に飲んでください、というものです。
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なぜ、このような飲み方が必要なのでしょうか?
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「食間」に飲む薬の代表例には、漢方薬があります。
漢方薬は天然の植物などを原料にして作られており、いろんな成分が作用して効果を発揮します。胃の中に食物があると、薬の効果を邪魔してはいけないので、すこしでもよく効くように、と、食間に飲むことが多いです。
(食前や食後の場合もありますので、指示内容をご確認ください)
ただし、食後2時間に飲む、というのは、非常に飲み忘れやすい時間帯でもあります。
定期的に飲んでいる漢方薬の場合、飲み忘れるよりは、食後にでも飲んだ方が良いことがあります。「食後または食間」に飲んでください、と説明を受けたこともあるのではないでしょうか?
この場合は、飲み忘れたときは、思い出した時に飲んでください。
ただし、その場合、飲み忘れた薬を次に飲むまでは、4〜5時間くらいは時間をあけて飲んでください。飲み忘れたからと、2回分を一度に飲まないでください。
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「空腹時」の薬
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食間と似た服薬時間に、「空腹時」に飲む薬があります。
空腹時に飲む理由は、胃や腸に食物があると、
・薬の成分の吸収が邪魔されるため
・薬の効き目が落ちること
・薬の効き始めが遅くなること などがあります。
空腹時に飲む薬は、原則として、
・食前30分以内
・食後2時間以内 を避けて飲んでください、と説明します。
つまり、
・薬をのんだら、30分以上あけてから、食事をとってください
・食後、2時間以上たってから、薬をのんでください
という意味です。
わかりやすい飲み方として、「起床後すぐに飲んでください」や「寝る前に飲んでください」と説明することもあります。
薬によっては、食前1時間以上とか、食後1時間以上あけて、というものもありますので、そこは、個別の薬に応じて、説明内容をご確認ください。
このように、「食間」 の薬と比べると、「空腹時」の薬の方が、薬の効果に対して食事の影響があるため、飲み方に注意が必要です。
特別な飲み方をする時は、どうしても飲み忘れやすいです。
なので、飲み忘れを防ぐためには、
・タイマーをつけておく
・スマホのアラートをつけておく
など、いろんな工夫があると思います。
よろしかったら、こうしたらできた!という工夫を教えてください。
共有させていただけると、他の方にも参考になるかもしれません。
ご不明な点は、いつでもお声かけください。
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