09 事前学習(糖代謝と血糖調節)

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  • 事前学習(15〜20分)の要点整理です。
  • この回のメッセージ:血糖値だけでなく、食事・薬の作用時間・腎機能を同時にみる

到達目標(事前学習)

  1. インスリンとグルカゴンの作用を説明できる
  1. 食後・空腹時の血糖調節を説明できる
  1. 1型糖尿病と2型糖尿病の違いを説明できる
  1. 低血糖・高血糖の主な症状を挙げられる
  1. 腎機能低下が糖尿病薬の作用に影響する理由を説明できる

まず押さえる:血糖は何のため?

  • 血糖=血液中のブドウ糖
  • ブドウ糖は細胞のエネルギー源(特に脳はブドウ糖依存)

食後の血糖(上がる理由)

  • 食事 → 消化・吸収 → ブドウ糖が血液へ → 血糖上昇
ここで働くのがインスリン

インスリン(下げるホルモン)

  • 膵β細胞から分泌
  • 作用:
    • 筋・脂肪へブドウ糖を取り込ませる
    • 肝臓の糖産生(放出)を抑える
まとめ:インスリンは「血糖を下げる」+「食後に上がりすぎないようにする」。

空腹時の血糖(ゼロにならない理由)

空腹でも血糖が保たれるのは、肝臓がブドウ糖を供給するため。
ここで働くのがグルカゴン

グルカゴン(上げるホルモン)

  • 膵α細胞から分泌
  • 作用:肝臓の糖産生を促進 → 血糖を上げる方向

1型と2型(ここだけ)

1型糖尿病2型糖尿病
何が問題?インスリンの絶対的不足抵抗性+分泌低下(相対的不足)
治療の軸インスリンが必須食事/運動+薬(必要ならインスリン)
1型では基礎インスリンを自己判断で中止すると、ケトアシドーシスの危険がある。

高血糖と低血糖(症状)

高血糖(高い)

  • 口渇、多飲、多尿
  • 体重減少、倦怠感

低血糖(低い)

  • 交感神経症状:発汗、振戦、動悸、空腹感
  • 中枢神経症状:集中力低下、異常行動、傾眠、意識障害、けいれん
高齢者では典型的な発汗や振戦が目立たず、「ぼんやり」「元気がない」「転倒」で気づくことがある。

腎機能低下が重要な理由(低血糖が長引く)

腎機能が低下すると、
  • インスリンの作用が遷延する
  • 腎排泄型薬剤が蓄積する
などにより低血糖が長引くことがある。

確認ミニテスト(5問)

  1. インスリンの作用を1つ。
  1. 空腹時に血糖を保つ働きをするホルモンは?
  1. 1型糖尿病の特徴を1つ。
  1. 低血糖の症状を2つ。
  1. 腎機能低下で低血糖が長引く理由を1つ。