Allergic reactions to cowd’s milk proteins in medications in childhood
Santoro A, Andreozzi L, Ricci G, Mastrorilli C, Caffarelli C. Allergic reactions to cow's milk proteins in medications in childhood. Acta Biomed. 2019 Jan 29;90(3-S):91-93. doi: 10.23750/abm.v90i3-S.8169. PMID: 30830066; PMCID: PMC6502173.
P:Population 誰を対象に
E:Exposure 何をしたら(曝露)
C:Comparison 何と比べて(比較)
O:Outcome どうなる?(アウトカム)
Paper Interpreter
タイトル(英語と日本語)
Allergic reactions to cow’s milk proteins in medications in childhood
小児期における薬剤中の牛乳タンパクに対するアレルギー反応
ジャーナル名と発行年
Acta Biomed, 2019年
最初と最後の著者
Angelica Santoro, Carlo Caffarelli
最初の所属機関
Clinica Pediatrica, Azienda Ospedaliero-Universitaria, Dipartimento di Medicina e Chirurgia, Università di Parma, Parma, Italy
要旨
牛乳タンパクは薬剤の賦形剤に含まれることがあり、小児においてアレルギー反応を引き起こす可能性があります。本研究では、牛乳タンパクに対するアレルギー反応の小児文献を分析し、吸入、経口および注射による反応を検討しました。
背景
牛乳は小児期におけるアレルギー反応の一般的な引き金であり、薬剤の賦形剤として含まれることがあります。牛乳タンパクアレルギーの診断は、皮膚プリックテストと血清IgEの測定に基づきます。
方法
小児文献を調査し、吸入、経口、および注射による牛乳タンパクアレルギー反応のケースを収集・分析しました。
結果
乳糖を含むドライパウダー吸入器は稀に牛乳タンパクで汚染されることがあり、牛乳アレルギーの子供に重篤なアレルギー反応を引き起こすことがあります。また、メチルプレドニゾロンナトリウムコハク酸エステル注射やDTPワクチンの投与によるアナフィラキシーのケースが報告されています。経口ポリオワクチン、プロバイオティクス、ラクツロースシロップにも牛乳タンパクが含まれることがあります。
考察
牛乳アレルギーを有する患者に対する薬剤投与には注意が必要です。特に、牛乳タンパクを含む可能性のある薬剤の投与後には、1時間の監視を行うことが推奨されます。
以前の研究との新規性
本研究は、小児における牛乳タンパクに対する薬剤アレルギー反応の包括的なレビューを提供します。
限界
症例報告が中心であり、一般化には限界があります。
潜在的応用
製薬会社は、薬剤中の残留アレルゲンの除去または測定を行い、牛乳アレルギー患者に対するアレルギー反応を防ぐための対策を講じるべきです。
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