SU薬服用中の食事と低血糖

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症例
78歳男性。
2型糖尿病のため グリベンクラミド(SU薬)を服用している。
体調不良で食欲がなく、
朝食を食べずに薬だけ服用した。
午前中に冷汗・手のふるえ・動悸が出現し、
血糖値が50mg/dLであった。
この原因として最も考えられるものはどれか。
食事を摂らずにSU薬を服用したこと
SU薬は腘臓のβ細胞に作用し、血糖値に関係なくインスリン分泌を促進する。
食事を摂らない状態で服用すると、血糖を上げる食事がないのにインスリンが分泌される。
 
そのため
食事を食べずにSU薬を服用 ↓ インスリンが血糖値に関係なく分泌される ↓ 血糖が過度に低下
低血糖症状(冷汗・手のふるえ・動悸・意識障害)
 
特に高齢者では低血糖のリスクが高く、重篤化・遷延化しやすい。
糖尿病の悪化
糖尿病が悪化する場合は血糖値が上昇する。今回は血糖値が低下しているため、糖尿病の悪化ではない。
SU薬の副作用(体重増加)
SU薬には体重増加の副作用があるが、今回の症状(冷汗・手のふるえ・動悸)は低血糖の典型的な症状である。
感染症
体調不良の背景に感染症がある可能性はあるが、血糖値が50mg/dLと低いことから、低血糖が直接の原因である。
低血糖を起こしやすい糖尿病治療薬と、起こしにくい薬にはどのようなものがありますか?
低血糖を起こしやすい:
  • SU薬(グリベンクラミド、グリメピリドなど)
  • インスリン製剤
 
低血糖を起こしにくい:
  • SGLT2阻害薬(ダパグリフロジンなど)
  • DPP-4阻害薬(シタグリプチンなど)…血糖依存性に作用
  • メトホルミン…単独では低血糖のリスクが低い