薬のことを気軽に相談したい

(薬剤師が伝えたいこと)薬のことで不安な点や疑問はありませんか?
どうぞ、ご遠慮いりません。ご質問ください。 でも、もし、相談しづらい時など、いろんな相談先や方法があります。
 
 

医薬分業

 
医師・歯科医師が発行した処方せんは、どこの薬局でも取り扱えます。
 
1カ所で済ませられないことを面倒に感じたこともあるかもしれません。
 
医師・歯科医師(処方せん発行)と薬剤師(調剤)の機能を分け、
それぞれ独立した専門的な立場で患者様と接する仕組みを
「医薬分業」といいます。
 
医薬分業は、より安全で効果的な医療を提供することを目的として行われています。
 
次のようなメリットがあります。
 

医薬分業のメリット

 
  • 複数の医療機関を受診した場合、薬局では(1カ所の薬局で調剤を受ける、または、お薬手帳で情報を管理すると)、飲みあわせの悪い薬や同じような薬が重複して出されていないかなどをチェックしてもらうことができる
  • 処方せんが発行されることで、自分に出された処方薬の内容を把握可能になる
  • 薬剤師による情報提供や服薬指導を受けることができる
  • 個別の生活背景や身体機能に合わせた服薬支援(一包化や希望に沿った薬袋の入れ方など)ができる
  • ジェネリック医薬品について、説明を受けた上で、ジェネリック医薬品を選択するか希望をお伺いできる
 

薬の相談や質問先

 
医薬品の効能・効果、飲み合わせ、飲み方や使い方のほかにも、薬に関する心配事や疑問などがあれば、かかっている薬局に、お気軽にご相談ください。
 
もし、かかりつけがない、聞きづらい、客観的な意見を聞きたい(セカンドオピニオン)場合には、いろんな相談窓口があります。
 

電話相談窓口

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)
「くすり相談窓口」
TEL, 03-3506-9457
受付, 月曜日〜金曜日(祝日・年末年始除く) 9:00〜17:00
 

全国のくすり相談窓口

都道府県や都道府県薬剤師会が、相談窓口を開設しています。
 

自分で調べたい場合

くすりのしおり https://www.rad-ar.or.jp/siori/
 

副作用かな、と思ったら

 
薬を使用していて、副作用を疑う症状がでたときは、医療機関への相談のほかにも、
(独)医薬品医療機器総合機構(PMDA)にも報告をお願いします。
 
①今、副作用症状がある場合
 →医療機関に相談してください
②副作用症状を経験したことがある場合
 →PMDA への副作用報告にご協力ください。今後の安全対策に活用されます。
 
PMDAは、患者様やご家族から、医薬品による副作用報告(患者副作用報告)を受け付け、整理し、厚生労働省へ報告しています。
これは、医薬品の安全対策に活用されます。
 
 
また、この報告制度とは別に、医薬品副作用被害救済制度があります。
これは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度です。
 
 
 
(参照元)「知っておきたい 薬のリスクと、正しい使い方」、政府広報オンライン、2022年9月28日.(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201310/2.html