刺激性下剤
大腸の蠕動(ぜんどう)を直接刺激したり、腸管内の水分分泌を増やして排便を促進する下剤。効果が出やすい一方、腹痛や下痢が起こりやすく、「効かない→増量→腹痛・下痢」の悪循環にならないよう、便秘のタイプ(硬便か、排便回数か、OICか等)と併用薬を確認しながら使う。
実務では作用部位/剤形で整理すると使いやすい。
分類の例(必要な段だけ残す)
大腸刺激性下剤(アントラキノン系など)
- 代表薬:センノシド
- 特徴:就寝前投与で翌朝に効かせる使い方が多い。腹痛・下痢が出たら量・タイミングの見直し。
大腸刺激性下剤(ジフェニルメタン系)
- 代表薬:ピコスルファートナトリウム
- 特徴:腹痛や急な便意が出ることがある。生活パターン(夜間・外出予定)に合わせて服用時刻を調整。
- 最重要リスク:腹痛・過度の下痢(脱水・電解質異常、生活機能低下につながる)
- 次に重要:急な便意による失禁・活動制限、夜間の腹痛・排便で睡眠が妨げられる
- 高齢者での注意:腹痛・下痢→脱水→ふらつき・転倒、せん妄につながりうる。少量から調整し、排便環境(トイレ動線)も含めて評価。
- 腎機能/肝機能:下痢が続くと腎機能悪化の誘因(脱水)になる。尿量や口渇も確認。
- 相互作用(併用注意):利尿薬などで脱水・電解質異常のリスクが高い場合は特に注意。下痢止めを自己判断で使わない(便秘評価を優先)。
- 開始・増量時:腹痛、下痢、急な便意/便回数が増えすぎていないか
- 服用時間の調整時:夜間の腹痛・排便が出ていないか(睡眠中断)
- 連用時:漫然投与になっていないか(「便が出ないから毎日追加」になっていないか)、便秘原因(食事・活動・薬剤性)を再評価
- 腹痛出現時:過度の刺激、下痢、脱水の兆候(口渇、尿量低下、ふらつき)を確認し、用量・中止を含めて相談
- 高齢者:少量でも腹痛・下痢が生活に影響しやすい(食事・睡眠・活動が落ちないか)
- ガイドライン:便秘症診療ガイドライン(最新版)
- 添付文書:センノシド、ピコスルファート等(重要な基本的注意、用法用量)
- 参考リンク: