デュピルマブ(遺伝子組換え)
最適使用ガイドラインの要点:
① 薬剤の位置づけ(What)
- TSLP(胸腺間質性リンパ球新生因子)に結合するヒトIgG2λモノクローナル抗体
- 炎症カスケード上流を抑制する生物学的製剤
- 対象疾患:鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)
- 既存治療で効果不十分な患者に限定
- 上皮由来サイトカインTSLPを阻害し、2型炎症を広く抑制
👉 既存治療抵抗性CRSwNPに対する“上流制御型”バイオ製剤
② 適応・効能の範囲(Where)
効能・効果
- 鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎
- 既存治療で効果不十分な患者に限る
用法・用量
- 成人
- 210mg
- 4週間隔
- 皮下投与
③ 症状要件(すべて満たす)
④ 投与・使用方法の要点(How)
- 210mg 皮下注を4週ごと
- 24週時までに効果判定
- 効果不十分なら漫然継続しない
- 自己投与は妥当性を慎重検討し、十分な教育・訓練を実施
⑤ 医療機関の要件(Where / By whom)
⑥ 併用療法・支援の要件(Support)
- 他のアレルギー疾患(喘息等)管理医と連携
- 投与間隔変更・中止後も疾患管理を継続
- 長期ステロイドは急中止しない
- 生ワクチン接種は避ける
- 寄生虫感染は事前治療
- RMP熟読
👉 単剤完結ではなく「包括的管理」が前提
⑦ 有効性・安全性の要点(Why careful)
⑧ 実務でのチェックポイント(Summary)
総括
テゼペルマブは、
「重症・治療抵抗性CRSwNP」に対する上流炎症制御型バイオ製剤であり、
- 適切な患者選択
- 専門施設での管理
- 効果の定期判定
- 合併症への包括的対応
が必須である。
単なる症状改善薬ではなく、適正使用管理下で運用すべき高度専門薬剤である。