【症例】夜間の咳・喘鳴

症例(新規)

患者情報

  • 20代後半、女性(仮)
  • 既往歴:小児喘息(中学以降は落ち着いていた)
  • アレルギー歴:花粉症
  • 喫煙:なし

現病歴(受診理由)

ここ1か月、夜間〜早朝に咳が続く。運動時にも息苦しさが出るようになり、授業(/仕事)中に咳き込みやすい。 直近1週間は症状が増悪し、ゼーゼー(喘鳴)を自覚。市販の咳止めで改善せず受診。

身体所見・バイタル(例)

  • 体温 36.8℃
  • 脈拍 92/分
  • 血圧 118/72 mmHg
  • 呼吸数 20/分
  • SpO₂ 97%(室内気)
  • 聴診:呼気延長、軽度の喘鳴(wheeze)

検査(例)

  • ピークフロー:予測値の 75% 程度(※あくまで例)
  • 呼吸機能:可逆性あり(β₂刺激薬吸入で改善)

学習課題

  1. この症例は喘息治療の2本柱のうち、まずどちらが必要?(長期管理薬 / 発作治療薬)
  1. この患者の症状(夜間・早朝の咳、運動時の息切れ)から、長期管理薬として第一選択は何が考えられる?
  1. 発作時の頓用として用いられる吸入薬は?(SABA)
  1. コントローラーの自己中断で起こりうる問題は?
  1. 吸入薬の看護:指導ポイントを3つ挙げてください

追加情報(展開用)

  • 自宅には以前処方された吸入薬が残っているが、ここ数年使っていない
  • 花粉の時期に増悪しやすい
  • 夜間の咳で睡眠が浅い

ねらい(教員メモ)

  • 「発作時のみ」ではなく、炎症を抑えるICS中心の長期管理の重要性
  • SABAの位置づけ(リリーバー)と過量使用の注意
  • LTRAやLABA、生物学的製剤は“追加・重症化時”の位置づけ