モンテプラーゼ(遺伝子組換え)

成分名:モンテプラーゼ(遺伝子組換え)

商品名:クリアクター注

剤形:注射剤(静脈内投与)

成分名:モンテプラーゼ(遺伝子組換え)

注射剤

  • クリアクター注40万・80万・160万
    • 静脈内投与
    • 急性心筋梗塞:通常、体重1kgあたり27,500IUを投与(発症後6時間以内)
    • 急性肺塞栓症:通常、体重1kgあたり27,500IUを投与。不安定な血行動態を伴う症例に用いる

使用時の注意

⚠️ 特徴
  • 遺伝子組換えによる組織型プラスミノーゲンアクチベータ(t-PA)製剤。
  • 血栓内のプラスミノーゲンをプラスミンへ活性化し、フィブリン血栓を分解する。
  • 急性心筋梗塞では発症後6時間以内の冠動脈血栓溶解に用いる。
  • 急性肺塞栓症では、不安定な血行動態を伴う症例の肺動脈血栓溶解に用いる。
  • 再灌流による利益が期待できる一方、脳出血など重篤な出血リスクがある。

🚫 注意すべき状況
  • 出血中の患者(消化管出血、尿路出血、後腹膜出血、頭蓋内出血、喀血など)には投与しない。
  • 最近の頭蓋内・脊髄手術、頭部外傷、出血性病変、重度の高血圧、凝固異常などは添付文書で確認する。
  • 抗凝固薬・抗血小板薬との併用では出血リスクが増大するため、使用歴と投与時期を確認する。
  • 急性肺塞栓症では、肺動脈造影などによる診断と、循環動態の評価を行う。
  • 急性肺塞栓症では、ヘパリン投与などによる抗凝固療法を基礎治療とする。

💊 薬理作用
  • t-PAがフィブリンに結合し、血栓内のプラスミノーゲンをプラスミンに活性化する。
  • プラスミンがフィブリンを分解し、閉塞血管の再開通を促す。
  • 心筋梗塞では冠血流、肺塞栓症では肺血流の改善と循環動態の安定化を目指す。

📦 保管
  • 貯法、使用期限、溶解・調製方法は製品添付文書で確認する。
  • 調製後の安定性や使用可能な溶解液は製品ごとに確認する。
  • 生物由来製品・処方箋医薬品として取り扱う。
🩺

看護師向け:観察事項

❤️ 投与後の観察事項
  • 頭蓋内出血:突然の頭痛、意識低下、嘔吐、麻痺、構音障害、瞳孔不同、痙攣。
  • 全身出血:穿刺部位、歯肉、鼻、尿、便、喀血、皮下出血、消化管出血。
  • 循環・呼吸:血圧低下、頻脈、胸痛、呼吸困難、SpO₂低下、意識変化。
  • 肺塞栓症:呼吸状態、胸痛、低酸素血症、右心不全徴候、循環動態の変化。
  • 血小板、PT-INR、APTT、フィブリノゲン、Hb・Htなどを確認する。

💉 投与時の確認
  • 発症時刻、体重、投与前血圧、画像所見、心電図、採血結果を確認する。
  • 出血歴、最近の手術・外傷、頭蓋内病変、抗凝固薬・抗血小板薬の使用歴を確認する。
  • 投与後は不要な採血・穿刺・筋肉注射を避け、穿刺部位は十分に圧迫止血する。
  • 急性肺塞栓症では、ヘパリンなどの基礎抗凝固療法との関係を確認する。

⚠️ 副作用の観察
  • 重篤な出血:脳出血、消化管出血、肺出血、後腹膜出血。
  • 出血性ショック:血圧低下、頻脈、冷汗、意識障害。
  • 再灌流後の変化:心電図変化、胸痛、不整脈、血圧変動。
  • 過敏症:発疹、蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下。