111回 看国試 A102
102 (連問の3問目)Aちゃん(生後24日、女児)胆道閉鎖症で手術
術後5日、A ちゃんは経口摂取が可能になり順調に経過している。医師から母親に、胆汁の排泄を促すために利胆薬の内服が重要であると説明があり、散剤が処方された。母親から看護師に「赤ちゃんに粉の薬をどうやって飲ませたらよいのでしょうか」と質問があった。看護師は散剤を( )に混ぜて飲ませることを説明した。
( )に入るのはどれか。
1.果 汁
2.白 湯
3.人工乳
4.はちみつ
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- 白湯
(解説)
利胆薬とは?
胆汁分泌を促進して、脂肪の消化吸収を助ける薬。胆汁酸成分であるウルソデオキシコール酸などがある。
赤ちゃんに粉薬を飲ませる方法としては、
- 白湯に溶かして、スプーンで口の中に少しずつ入れる(スポイトを使う場合は、急に動いて口が切れることがあるので、それに注意)
- 少量の水で溶かして、泥状にして、口内(頬の内側)に塗りつける
- 白湯に溶かして、哺乳瓶の乳首を加えさせて、薬液を入れ、嚥下させる などがある。
配合変化の可能性を考えると、水か白湯が最も優れている。食品を使用する場合、「赤ちゃんが摂取できるか」が重要。
薬の嬌味のために、甘味が必要なときは、薬局では、通常、単シロップを使用する。
・単シロップ‥白糖の水溶液
・ガムシロップ‥砂糖・水・アラビアガムの溶液。単シロップがないときは、ガムシロップが代用になる。
1. 果汁
生後半年くらいから果汁の摂取は可能と言われているが(1年は×としているものもある)
・配合変化:酸味のあるものと混ぜると苦くなる薬がある
・果物ジュースで一部の薬物トランスポーターが増え、効き目がかわる
ため、果汁を服用補助に使うのは、原則、不可
2. 白湯
OK
3. 人工乳
・配合変化:一部の抗菌薬と金属イオンの錯体形成
・薬と混ぜたことで味が変化し、ミルク嫌いになる可能性がある
のため、不可
ミルクと薬は、原則混ぜない
4.はちみつ
1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べると、乳児ボツリヌス症リスクがあるので、そもそも、ハチミツを摂取してはいけない。
・ボツリヌス菌は熱に強いため、通常の加熱処理では死なない。
・ハチミツは加熱処理をしていないので、ボツリヌス菌(土壌細菌)が混入している可能性がある。
・大人は、摂取しても、ボツリヌス菌は腸内細菌との争いに負けるため、摂取するリスクはない。
・赤ちゃんの場合は、ボツリヌス菌が腸内で増殖し、毒素を出すため、食中毒が発生する。