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点眼薬の汚染と防腐剤(コンタクトレンズ使用時)
症例
28歳女性。
ソフトコンタクトレンズ(SCL)を常用している。
ドライアイのため眼科で防腐剤入りの人工涙液を処方された。
コンタクトレンズを装着したまま点眼を続けていたところ、
数週間後に角膜上皮障害(角膜びらん)が発生した。
角膜上皮障害の原因として最も考えられるものはどれか。
防腐剤(塩化ベンザルコニウム)がソフトコンタクトレンズに吸着・蓄積したため
多くの点眼薬には防腐剤として塩化ベンザルコニウム(BAK)が含まれている。
BAKはソフトコンタクトレンズに吸着されやすく、蓄積すると角膜を障害する。
防腐剤入り点眼薬をSCL装着のまま使用
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塩化ベンザルコニウム(BAK)がSCLに吸着
↓
レンズ上にBAKが蓄積
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角膜上皮に持続的なダメージ
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角膜びらん・上皮障害
※ ソフトコンタクトレンズ装着中は防腐剤入り点眼薬を使用しない。
※ SCL使用者には防腐剤フリー(1回使い切りタイプ)の点眼薬を使用する。
※ ハードコンタクトレンズは吸着が少ないが、できれば外してから点眼が望ましい。
人工涙液の成分に対するアレルギー
人工涙液自体でアレルギーが起こることはまれであり、SCLへの防腐剤吸着が原因として最も考えられる。
コンタクトレンズの装用時間超過
装用時間超過でも角膜障害は起こりうるが、防腐剤入り点眼薬をSCL装着のまま使用していたことが最も大きなリスク因子である。
ドライアイの悪化
ドライアイの悪化で角膜障害は起こりうるが、防腐剤入り点眼薬をSCL装着のまま使用していたことが角膜びらんの主因として最も考えられる。
点眼薬の管理と使用上の注意で看護師が指導すべきことは?
【防腐剤と保存】
- 防腐剤入り:開封後は約1ヶ月で使い切る
- 防腐剤フリー(1回使い切り):開封後はすぐ使用し残液は破棄
- 冷所保存が必要なもの(懸濁液など)は確認して指導
【コンタクトレンズ使用時】
- SCL装着中は防腐剤入り点眼薬を使用しない
- SCLを外して点眼し、15分以上経ってから再装着
- または防腐剤フリー点眼薬を使用
【汚染防止】
- 容器の先端をまつ毛・眼球・指に触れさせない
- 他の人と共有しない(感染のリスク)
- 使用期限を確認し、変色・濁りがあれば使用しない