04 事前学習(循環器②:虚血・不整脈・血栓・ショック)

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  • 第4回は「循環器②」です。テーマは虚血・不整脈・血栓・ショック
  • 事前学習(20〜25分)は、4領域を「患者に起きている問題」で整理します。
  • 薬の使い分け・副作用評価・観察と報告は、対面授業で深めます。

到達目標(事前学習)

  1. 心筋虚血が起こる仕組み(酸素供給と需要の不均衡)を説明できる
  1. 心臓の興奮伝導と、不整脈治療薬の作用点(Na/Ca/K/自律神経)を対応づけられる
  1. 抗血小板薬と抗凝固薬の違いを説明できる
  1. ショックの病態(臓器灌流不足)と、循環作動薬の目的を説明できる

4領域を1枚で整理

領域患者で問題になるものまず確認したいこと(例)
虚血心筋への酸素供給不足胸痛、呼吸困難、バイタル
不整脈電気活動の異常脈拍(速い/遅い/不規則)、意識
血栓血小板・凝固反応出血/血栓の徴候、既往/内服
ショック臓器への血流不足意識、尿量、四肢冷感、血圧

1) 虚血性心疾患:酸素供給 vs 需要

心筋虚血が起きる基本

酸素供給が需要に追いつかないと、心筋虚血が起こる。
酸素供給酸素需要
冠血流心拍数
血液中の酸素心収縮力
冠動脈内腔心臓にかかる負荷

目的の違い(例)

  • ニトログリセリン:発作時の心負荷・胸痛の改善
  • アスピリン:血小板凝集抑制→血栓形成予防

2) 不整脈:3つの目的

不整脈治療は、目的を分けて考える。
目的内容
心拍数調節心拍数を適切な範囲に抑える
リズム調節洞調律への復帰・維持
血栓予防心房細動などの血栓塞栓症を防ぐ

治療薬の作用点(ざっくり)

  • Naチャネル遮断
  • Kチャネル遮断
  • 房室結節のCa流入抑制
  • 交感神経作用抑制(β遮断など)

3) 血栓:血小板と凝固は役割が違う

止血の流れ:
血管損傷 → 血小板の粘着・凝集凝固反応 → フィブリン → 安定血栓

抗血栓薬の3分類

分類主な作用
抗血小板薬血小板の活性化・凝集を抑える
抗凝固薬凝固因子の働きを抑える
血栓溶解薬形成された血栓を溶解する方向

4) ショック:臓器灌流不足(血圧だけではない)

ショックとは:
重要臓器への血流と酸素供給が不足する急性の循環不全
血圧低下だけでなく、
  • 意識変化
  • 尿量低下
  • 四肢冷感
  • 皮膚色の変化
なども重要。

ショックの4分類

分類主な問題
循環血液量減少性体液/血液不足出血、脱水
心原性ポンプ機能低下心筋梗塞、重症不整脈
血液分布異常性血管拡張・分布異常敗血症、アナフィラキシー
閉塞性物理的な血流障害肺血栓塞栓症、心タンポナーデ

循環作動薬(代表)

  • ノルアドレナリン:主に血管収縮
  • ドブタミン:主に心収縮力↑
  • アドレナリン:心臓+血管に強く作用

事前確認問題(5問)

  1. 心筋の酸素需要を増加させる要素を2つ挙げよ
  1. 心拍数調節とリズム調節の違いを説明せよ
  1. 抗血小板薬と抗凝固薬の主な作用点の違いを説明せよ
  1. ショックの4分類を挙げよ
  1. ノルアドレナリンとドブタミンの循環に対する主な作用の違いを説明せよ