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看護薬理学(学生用教材)
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04 事前学習(循環器②:虚血・不整脈・血栓・ショック)
04 事前学習(循環器②:虚血・不整脈・血栓・ショック)
2026/9/2
15:02
2026/9/2
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第4回は「循環器②」です。テーマは
虚血・不整脈・血栓・ショック
。
事前学習(20〜25分)は、4領域を「患者に起きている問題」で整理します。
薬の使い分け・副作用評価・観察と報告は、対面授業で深めます。
到達目標(事前学習)
心筋虚血が起こる仕組み(酸素供給と需要の不均衡)を説明できる
心臓の興奮伝導と、不整脈治療薬の作用点(Na/Ca/K/自律神経)を対応づけられる
抗血小板薬と抗凝固薬の違いを説明できる
ショックの病態(臓器灌流不足)と、循環作動薬の目的を説明できる
4領域を1枚で整理
領域
患者で問題になるもの
まず確認したいこと(例)
虚血
心筋への酸素供給不足
胸痛、呼吸困難、バイタル
不整脈
電気活動の異常
脈拍(速い/遅い/不規則)、意識
血栓
血小板・凝固反応
出血/血栓の徴候、既往/内服
ショック
臓器への血流不足
意識、尿量、四肢冷感、血圧
1) 虚血性心疾患:酸素供給 vs 需要
心筋虚血が起きる基本
酸素供給が需要に追いつかないと、心筋虚血が起こる。
酸素供給
酸素需要
冠血流
心拍数
血液中の酸素
心収縮力
冠動脈内腔
心臓にかかる負荷
目的の違い(例)
ニトログリセリン:発作時の心負荷・胸痛の改善
アスピリン:血小板凝集抑制→血栓形成予防
2) 不整脈:3つの目的
不整脈治療は、目的を分けて考える。
目的
内容
心拍数調節
心拍数を適切な範囲に抑える
リズム調節
洞調律への復帰・維持
血栓予防
心房細動などの血栓塞栓症を防ぐ
治療薬の作用点(ざっくり)
Naチャネル遮断
Kチャネル遮断
房室結節のCa流入抑制
交感神経作用抑制(β遮断など)
3) 血栓:血小板と凝固は役割が違う
止血の流れ:
血管損傷 →
血小板の粘着・凝集
→
凝固反応
→ フィブリン → 安定血栓
抗血栓薬の3分類
分類
主な作用
抗血小板薬
血小板の活性化・凝集を抑える
抗凝固薬
凝固因子の働きを抑える
血栓溶解薬
形成された血栓を溶解する方向
4) ショック:臓器灌流不足(血圧だけではない)
ショックとは:
重要臓器への血流と酸素供給が不足する急性の循環不全
血圧低下
だけでなく、
意識変化
尿量低下
四肢冷感
皮膚色の変化
なども重要。
ショックの4分類
分類
主な問題
例
循環血液量減少性
体液/血液不足
出血、脱水
心原性
ポンプ機能低下
心筋梗塞、重症不整脈
血液分布異常性
血管拡張・分布異常
敗血症、アナフィラキシー
閉塞性
物理的な血流障害
肺血栓塞栓症、心タンポナーデ
循環作動薬(代表)
ノルアドレナリン:主に血管収縮
ドブタミン:主に心収縮力↑
アドレナリン:心臓+血管に強く作用
事前確認問題(5問)
心筋の酸素需要を増加させる要素を2つ挙げよ
心拍数調節とリズム調節の違いを説明せよ
抗血小板薬と抗凝固薬の主な作用点の違いを説明せよ
ショックの4分類を挙げよ
ノルアドレナリンとドブタミンの循環に対する主な作用の違いを説明せよ