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看護薬理学(学生用教材)
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10 事前学習(腎機能検査・血算・凝固検査)
10 事前学習(腎機能検査・血算・凝固検査)
2026/9/2
13:41
2026/9/2
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事前学習(15〜20分)の要点整理です。
この回のメッセージ:
薬だけを見ず、腎機能・尿量・血算・出血徴候を“経時的”にみる
到達目標(事前学習)
腎臓の主な機能を説明できる
血清クレアチニン、eGFR、尿量の意味を説明できる
血算の赤血球・白血球・血小板を区別できる
PT-INRとAPTTが凝固系の検査であることを説明できる
腎機能低下によって薬物が蓄積する理由を説明できる
腎臓の役割(4つ)
排泄
(薬物や老廃物を尿へ)
体液・電解質
(Na・Kなどの調整)
酸塩基
(酸性/アルカリ性の調整)
内分泌
(レニン、エリスロポエチン、活性型ビタミンD など)
腎機能検査:3つをセットで見る
1) 血清クレアチニン(Cr)
筋代謝産物で、主に腎から排泄される
注意
:高齢者・低筋肉量ではCrが低く出て、腎機能低下を見落としやすい
2) eGFR
糸球体濾過量(GFR)の
推算値
注意
:推算なので、体格・年齢・筋肉量の影響がある
3) 尿量
腎灌流や腎機能を反映する
重要な経時情報
「検査値がまだ動いていなくても尿量が減る」ことがある
AKIとCKD(ざっくり)
AKI
:短期間に腎機能が悪化(急性)
CKD
:腎障害が長く続く(慢性)
腎機能低下で薬が蓄積する理由(1文)
腎排泄型の薬は、腎機能が低下すると
排泄が遅れて半減期が延び
、血中濃度が上がり、作用や副作用が長引く。
血算(CBC):3つを区別する
何を見る?
主な役割
低下で困ること(イメージ)
赤血球(Hb)
酸素運搬
だるい、息切れ(貧血)
白血球(好中球)
感染防御
感染しやすい
血小板
一次止血
出血しやすい(点状出血など)
注意:Hbが低い=すぐ鉄欠乏、とは決めない(原因がいろいろある)。
凝固検査:PT-INRとAPTTは「血小板」と別
血小板
:一次止血(血小板の“栓”)
凝固因子
(PT-INR/APTT):二次止血(フィブリンで固める)
血小板数とPT-INR/APTTは、同じ止血機能を測っているわけではない。
事前学習での注意点(ここだけ覚える)
Crが基準範囲でも腎機能正常とは限らない(低筋肉量)
eGFRは推算値で、薬剤投与設計では体格なども含めて評価する
Hb低下だけで鉄欠乏性貧血と決めない
血小板とPT-INR/APTTは別もの
確認ミニテスト(5問)
腎臓の役割を2つ挙げよ
Crが低く出て腎機能低下を見落としやすい患者は?(ヒント:高齢者/低筋肉量)
血算の3つ(赤血球・白血球・血小板)のうち、一次止血に関わるのは?
PT-INRとAPTTは何を評価する検査?
腎機能低下で薬の作用が長引く理由を1文で。