ワルファリン vs DOAC
(1) DOAC が第一選択ではない
- 抗リン脂質抗体症候群(APS)
- リウマチ性心房細動
- 機械弁
- 植込み型補助人工心臓(LVAD, エルバド)
(2) DOAC は推奨されない
- 妊娠
- 授乳
(3) DOAC の使用には注意
- 末期腎不全 (ESRD)
ガイドライン
詳細は、ガイドラインを必ず確認する
疾患 | 抗凝固薬 | 備考 | |
---|---|---|---|
弁膜症性心房細動 | ワルファリン PT-INR 2.0 ~ 3.0 | DOAC の適応はない | 2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン |
生体弁置換術後の心房細動 | ワルファリン(最低3ヶ月) DOAC は使用しても良い | 2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン | |
機械弁置換術後 | ワルファリン | DOAC は推奨できない(塞栓症・出血イベントが多いため) | 2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン |
妊婦 | 低分子ヘパリン | ワルファリンは、原則、妊婦には使用できない(妊娠初期の使用と催奇形性) DOAC は有効性と安全性の情報が少ない | 心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2018年改訂版) |