看護薬理学
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看護薬理学(学生用教材)
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07 事前学習(消化器薬:症状を抑える薬と原因を治す薬)
07 事前学習(消化器薬:症状を抑える薬と原因を治す薬)
2026/9/2
12:40
2026/9/2
12:40
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事前学習(15〜20分)の要点整理です。
この回のメッセージ:
症状だけで薬を選ばず、原因・治療目的・患者背景を確認する
到達目標(事前学習)
胃酸分泌と消化管運動の基本を説明できる
嘔吐・便秘・下痢が起こる大まかな仕組みを説明できる
肝臓・胆道・膵臓の役割を説明できる
消化器症状の背景に緊急性の高い病態があり得ることを説明できる
まず押さえる:消化管の全体像
食道 → 胃 → 小腸 → 大腸(運搬・消化・吸収・排泄)
肝臓・胆道・膵臓:消化を支える(胆汁・消化酵素)、代謝・解毒も担う
胃酸分泌の基本(2行で)
胃酸は
壁細胞
から分泌され、最終出口は
H⁺/K⁺-ATPase(プロトンポンプ)
胃酸分泌を促進する主な経路:
ヒスタミンH₂
/
ガストリン
/
アセチルコリン
胃粘膜防御(守り)
粘液・重炭酸、血流、プロスタグランジン
攻撃と防御のバランス
攻撃:胃酸、H. pylori、NSAIDs
防御:粘膜防御(上記)
“酸が多い”だけでなく、
防御が落ちる(NSAIDsなど)
ことでも潰瘍になる。
消化管運動の基本(イメージ)
蠕動運動で内容物を送り出す
自律神経などの調整で「動きすぎ/動かなすぎ」が起きる
嘔吐・便秘・下痢:ざっくり機序
悪心・嘔吐
入り口:消化管、前庭(乗り物酔い)、化学受容器引金帯(薬剤など)、中枢
危険:脱水、電解質異常、誤嚥
便秘
便が硬い(腸管内の水分が少ない)
排出しにくい(運動低下、筋力低下、薬の影響など)
下痢
腸管内の水分が増える(分泌↑/吸収↓)、炎症、運動亢進
肝・胆・膵:役割(最小限)
肝臓:代謝、解毒、胆汁産生、蛋白合成
胆汁:脂肪の消化・吸収を助ける
膵臓:消化酵素と重炭酸を分泌
消化器症状の警告徴候(見逃さない)
次があるときは、単なる「症状止め」だけで済まない可能性がある。
吐血、黒色便、血便
激しい腹痛、腹膜刺激症状
持続する嘔吐(脱水)
事前学習では薬剤名を増やしすぎない(対応関係だけ)
胃酸が多い・酸による障害 → 酸分泌を抑える
消化管運動の異常 → 運動を調節する
便が硬い → 腸管内の水分を増やす
腸管に炎症がある → 炎症・免疫反応を抑える
原因がH. pylori → 除菌する
確認ミニテスト(4問)
胃酸分泌の最終出口(壁細胞のポンプ)は何か
NSAIDsが潰瘍リスクを上げる理由を「防御」の観点で1つ説明せよ
便秘を「便が硬い」と「排出しにくい」に分けると、それぞれ何が違うか
警告徴候を2つ挙げよ(吐血/黒色便/血便/激痛/腹膜刺激/持続嘔吐 など)