ペン型自己投与製剤の基本的な使い方
⑤ 注射
注射部位
| 部位 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 腹部 | 吸収が速く安定 | おへそ周囲 5cm 以内は避ける |
| 大腿部 | 自分で打ちやすい | 皮下脂肪が少ない場合は避ける |
| 上腕部 | 他者に打ってもらう場合に適する | 自分では打ちにくい |
| 臀部 | 吸収がゆるやか | 自分では見えにくい |
注射手順
- 注射部位を アルコール綿で消毒 し、乾かす
- 皮膚に対して 垂直(90°) に針をまっすぐ刺す
- 注入ボタンを 真上からゆっくり最後まで 押し込む
- ダイアル表示が 「0」 に戻ったことを確認
- ボタンを 押したまま 6〜10 秒以上 そのまま待つ
- ボタンを 押したまま 針をまっすぐ抜く
なぜ6秒以上待つ? → 薬液が完全に注入されるまでに時間がかかるため。早く抜くと薬液が漏れ出し、投与量が不足します。
看護師向け:患者指導のポイント
注射部位のローテーション
- 毎回 同じ場所に注射しない(リポハイパートロフィーの原因)
- 同じ領域内で 1〜2cm ずつずらす
- 硬結・発赤・腫脹がある部位は避ける
痛みを軽減するコツ
- 製剤を 室温に戻す
- アルコール消毒後、完全に乾いてから 刺す
- 新しい針を毎回使用 する(再使用で針先が変形し痛みが増す)
- 迷わず 素早く刺す
- 薬液の注入は ゆっくり 行う
保管
- 未使用品:冷蔵庫(2〜8℃) 保管。凍結させない
- 使用中のペン:室温保管(直射日光・高温を避ける)
- 冷気の吹き出し口付近、冷凍庫・チルド室には入れない
観察事項
- 注射部位の 硬結・発赤・腫脹 の有無
- 正しい手技で実施できているか(空打ち忘れ、針の角度など)
- 注射部位のローテーション ができているか
- 使用済み針の 廃棄方法 を理解しているか
- 製剤の 保管方法 が適切か