💊

メトホルミン

ひとことで

メトホルミンは、主に肝臓からの糖放出を抑え、インスリンが効きやすい状態をつくるビグアナイド薬です。2型糖尿病治療の基本薬の一つです。

どの薬効群?

💊ビグアナイド薬に属します。

どう効く?

肝糖新生を抑える + 末梢組織のインスリン感受性を改善 ↓ 血糖が下がる
単独ではインスリン分泌を直接強く促さないため、一般に単独使用で低血糖は起こりにくいと考えます。ただし他の糖尿病薬との併用では注意します。

何に使う?

2型糖尿病。食事・運動療法と組み合わせ、患者の腎機能、全身状態、併用薬に応じて使います。

この薬の特徴

  • 体重増加を起こしにくい
  • 消化器症状が比較的みられやすい
  • 腎機能低下、脱水、低酸素状態などでは乳酸アシドーシスのリスク評価が重要
  • 長期使用ではビタミンB12低下がみられることがある

患者さんには、どう説明する?

「肝臓から糖が出すぎるのを抑え、インスリンが働きやすくなるようにして血糖を整える薬です。強い下痢や嘔吐、食事が取れない、脱水がある場合は相談してください。」

この薬で起こりうる変化を考える

消化管への影響 ↓ 悪心、下痢、腹部不快感
腎機能低下・脱水・低酸素状態など ↓ 薬物蓄積や乳酸代謝への影響 ↓ まれだが重篤な乳酸アシドーシス

患者では何を見る?

効果を見る

血糖、HbA1c、体重、食事・活動状況。

よくみられる変化

悪心、下痢、腹部不快感、食欲変化。

見逃したくない変化

強い倦怠感、呼吸が深く速い、意識変化、持続する嘔吐・下痢、脱水、腎機能悪化。

生活から見る

食事摂取、飲酒、発熱、下痢・嘔吐、検査や手術の予定、服薬継続状況。

いつ注意する?

腎機能変化、脱水・シックデイ、重い感染症・低酸素状態、手術や造影検査の前後。休薬は自己判断せず医療者の指示を確認します。

関連する薬理学用語

今後「肝糖新生」「インスリン抵抗性」「乳酸アシドーシス」がキーワードDBに追加された場合は関連候補です。

動かして理解する

肝糖新生、インスリン抵抗性、食事と血糖の変化。

参考資料

最新の電子添文・インタビューフォーム、PMDA、糖尿病診療ガイドライン。