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メトホルミン
ひとことで
メトホルミンは、主に肝臓からの糖放出を抑え、インスリンが効きやすい状態をつくるビグアナイド薬です。2型糖尿病治療の基本薬の一つです。
どの薬効群?
ビグアナイド薬に属します。
どう効く?
肝糖新生を抑える
+
末梢組織のインスリン感受性を改善
↓
血糖が下がる
単独ではインスリン分泌を直接強く促さないため、一般に単独使用で低血糖は起こりにくいと考えます。ただし他の糖尿病薬との併用では注意します。
何に使う?
2型糖尿病。食事・運動療法と組み合わせ、患者の腎機能、全身状態、併用薬に応じて使います。
この薬の特徴
- 体重増加を起こしにくい
- 消化器症状が比較的みられやすい
- 腎機能低下、脱水、低酸素状態などでは乳酸アシドーシスのリスク評価が重要
- 長期使用ではビタミンB12低下がみられることがある
患者さんには、どう説明する?
「肝臓から糖が出すぎるのを抑え、インスリンが働きやすくなるようにして血糖を整える薬です。強い下痢や嘔吐、食事が取れない、脱水がある場合は相談してください。」
この薬で起こりうる変化を考える
消化管への影響
↓
悪心、下痢、腹部不快感
腎機能低下・脱水・低酸素状態など
↓
薬物蓄積や乳酸代謝への影響
↓
まれだが重篤な乳酸アシドーシス
患者では何を見る?
効果を見る
血糖、HbA1c、体重、食事・活動状況。
よくみられる変化
悪心、下痢、腹部不快感、食欲変化。
見逃したくない変化
強い倦怠感、呼吸が深く速い、意識変化、持続する嘔吐・下痢、脱水、腎機能悪化。
生活から見る
食事摂取、飲酒、発熱、下痢・嘔吐、検査や手術の予定、服薬継続状況。
いつ注意する?
腎機能変化、脱水・シックデイ、重い感染症・低酸素状態、手術や造影検査の前後。休薬は自己判断せず医療者の指示を確認します。
関連する薬理学用語
今後「肝糖新生」「インスリン抵抗性」「乳酸アシドーシス」がキーワードDBに追加された場合は関連候補です。
動かして理解する
肝糖新生、インスリン抵抗性、食事と血糖の変化。
参考資料
最新の電子添文・インタビューフォーム、PMDA、糖尿病診療ガイドライン。