市販薬と処方薬の違い
医師・歯科医師の処方せんや指示により使われるくすりを医療用医薬品といいます。市販のくすりには、一般用医薬品、要指導医薬品があります。
医療用医薬品は、医師が診察して、あなたの病気を治す・症状を楽にするために、適切な種類の薬を適切な量処方します。
処方せんに基づいて、薬剤師が調剤します。
安全に使うために、専門家による管理が大切な薬です。指示通りに、正しく使いましょう。
市販のくすり(一般用医薬品・要指導医薬品)は、一般の人が薬剤師などのアドバイスをうけて、薬局やドラッグストアなどで購入し、自分の判断で使用するくすりです。市販薬、大衆薬、OTC(over-the-counter drug)などとも呼ばれます。
子どもは大人と違って、内臓の働きは、まだ、成熟していません。そのため、薬の影響も大人とは違いますので、特別な注意が必要です。
市販薬の場合、原則、3ヵ月未満は使用不可、1歳未満は医師の診療を優先させるものがほとんどです。
特に、小児につかえる「かぜ薬」「せき止め薬」「鼻炎用内服薬」について、2歳未満のお子さんについては、市販薬ではなく、医師の診断を優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください、と厚生労働省は推奨しています。
子どもには使えない薬の成分もありますので、自己判断で、大人と同じ種類の薬を、量を調節して飲ませるようなことは避けましょう。
参考)
厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡:「「使用上の注意」の改訂について」、平成20年7月4日.
医薬食品局安全対策課医薬品医療機器総合機構安全部:「小児用かぜ薬・鎮咳去痰薬等の安全対策について」、平成21年5月8日.