副甲状腺ホルモン(PTH)製剤
副甲状腺ホルモン(PTH)製剤
特長:
骨形成の低下が著明な患者に適応(重症骨粗鬆症)
作用機序
- PTH:副甲状腺ホルモンで、本来の生理作用(体内で持続的に分泌されている状態)は、骨吸収促進
- 薬として、間欠的に投与することで、骨形成促進作用を示す
薬剤名
PTH製剤
副甲状腺ホルモン
テリパラチド(遺伝子組換え)(フォルテオ (R) 皮下注キット)
- 効能・効果:骨折の危険性の高い骨粗鬆症
- 用法:1日1回、テリパラチド20μgを皮下注射
- 投与上限:24ヶ月間
テリパラチド酢酸塩(テリボン (R) 皮下注用)
- 効能・効果:骨折の危険性の高い骨粗鬆症
- 用法:1日1回、週2回(原則3〜4日間隔)、テリパラチド28μg皮下注射
- 投与上限:24ヶ月間
代表的な副作用
注射後の反応
本剤投与直後から数時間後にかけて、ショック、一過性の急激
な血圧低下に伴う意識消失、痙攣、転倒があらわれることがあ
る
- 予防のための対策:
- 投与後30分程度はできる限り安静にする
高カルシウム血症
- 薬理作用として、血中カルシウム増加効果がある
- 重度の高カルシウム血症は、精神症状や意識障害、急性腎不全等に至る懸念がある
- 腎機能が低下している人、高齢者では注意が必要
- 初期症状
- 便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、食欲不振など
- 尿の量が極端に多くなる
- 脱水と激しいのどの渇き
心血管系障害
- 血圧低下
- 心拍数増加
- 血圧に影響する可能性があることから、投与後は安静に過ごし、体調変化に注意する