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コンタクトレンズの上から使用できる点眼薬

コンタクトレンズの上から使用できる点眼薬は?
A:
基本的には、コンタクトレンズを外してから、点眼薬を点してください。
「コンタクトレンズの上から使用できる」と書いている点眼薬は、コンタクトレンズを付けた上から、点眼することもできます。
 
コンタクトレンズを装用している人は、以下の点眼薬に注意が必要です。
  • 添加物として「ベンザルコニウム塩化物」を含む点眼薬
  • 「副腎皮質ステロイド」の点眼薬
 
点眼薬には、コンタクトレンズをつけたまま点眼できるものと、コンタクトレンズを外してから点眼するものがあります。
 
眼に対する影響やコンタクトレンズに対して、影響する場合があるためです。
 

|注意すべき成分

 

防腐剤

点眼薬を使用している間に、容器の中で薬液が細菌汚染することを防ぐために、多くの点眼薬には防腐剤が添加されています。
コンタクトレンズへの影響を考える時、防腐剤の中でも、「ベンザルコニウム塩化物」には注意が必要です。
 
「ベンザルコニウム塩化物」が添加された点眼薬を、コンタクトレンズを付けた上から点眼すると、コンタクトレンズに吸着して残存するため、角膜障害の原因となります。
 
そのため、「ベンザルコニウム塩化物」を含む点眼薬は、コンタクトレンズを外してから点眼することが原則です。
 
先発医薬品と後発医薬品では、添加物の種類が違うため、コンタクトレンズ装用時の点眼方法も違いがあります。
こちらのページにまとめています。
 

副腎皮質ステロイド

副腎皮質ステロイドの点眼薬は、炎症やかゆみが強い時などに使う薬ですが、副作用が出ないように、医師の指示のもとで使うことが重要です。
 
コンタクトレンズをつけた上から点眼すると、成分がコンタクトレンズに吸着して残存するため、眼への影響やコンタクトレンズの変性の原因になることがあります。
 
そのため、医師の指示通りに正しく使い、副腎皮質ステロイドの点眼薬は、コンタクトレンズを外してから点眼することが原則です。
 

|コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズの種類によって、成分の吸着しやすさが異なります。
 

ハードコンタクトレンズ

成分が吸着しにくいため、基本的に、コンタクトレンズを装用したまま、点眼しても問題ないことが多いです。(副腎皮質ステロイドは除く)
 

ソフトコンタクトレンズ・酸素透過性ハードコンタクトレンズ

成分が吸着するため、コンタクトレンズを付けた上から点眼すると、成分がコンタクトレンズに吸着し、角膜障害の原因になったり、コンタクトレンズ変性の原因になることがあります。
 
コンタクトレンズを一度外してから点眼し、時間をおいてコンタクトレンズを再装用してください。
 

|点眼後、再装用までの時間

通常の点眼薬であれば、原則として、点眼後、5分おいてから、コンタクトレンズを再度装着してください。
 
点眼薬の中には、効果が持続するように、粘性の高いものがあります。そのような点眼薬の場合、10分〜15分程度、時間をあけたほうが良いものもあります。
 

|市販の点眼薬にも注意

市販薬についても同様です。購入時に、必ずご確認ください。
 
 
↓先発医薬品/後発医薬品について、添加物の有無を一覧にまとめました。