後発医薬品/点眼薬

特に外用薬では、主成分だけではなく、添加物の違いにも注意が必要です。
点眼薬は無菌的に製造されている製剤です。薬液の無菌状態を保つために、防腐剤が添加されています。

点眼薬に配合される代表的な防腐剤

  • ベンザルコニウム塩化物(BC):陽イオン性界面活性剤
  • パラベン類(PB):パラオキシ安息香酸エステル類
  • クロロブタノール(CB):アルコール類
  • ベンゾドデシニウム臭化物(BD):陽イオン性界面活性剤
  • クロルヘキシジングルコン酸塩(CH):陽イオン性界面活性剤
  • ソルピン酸、デヒドロ酢酸ナトリウム等:有機酸及びその塩類
  • ホウ酸・EDTA:等張化剤や緩衝剤として使用することで細菌繁殖を抑制
 

ベンザルコニウム塩化物

コンタクトレンズを装用している人は、ベンザルコニウム塩化物を含む点眼薬を、コンタクトレンズの上から点眼すると、コンタクトレンズに吸着して残存するため、角膜を傷害する可能性があります。
コンタクトレンズの中でも、ソフトコンタクトレンズには吸着しやすいので、「コンタクトレンズを外してから目薬をさしてください」とご説明します。
 

コンタクトレンズの上からさせる点眼薬の目印

  • 「BAKフリー」「BACフリー」:ベンザルコニウム塩化物(BAKやBACの略称が使われる)を含まない点眼薬
  • PF:「PFデラミ容器(R)」。防腐剤無添加(Preservative Free)の点眼容器です。防腐剤を使わずに無菌状態を保持できるように、薬液はフィルターを通過するようにできています。ロートニッテン株式会社の製品に使用されています。
  • NP:防腐剤を無添加の点眼容器です。防腐剤を使わずに無菌状態を保持できるように、薬液はフィルターを通過するようにできています。わかもと製薬の製品に使用されています。
点眼薬の名前を見ただけでは区別できないものもあります。添付文書等で、添加物の内容を確認することで、調べることができます。
 
※注意)PFやNP容器は、防腐剤無添加の工夫が施されていますが、フィルターを通過する分、滴下に力が必要だと感じることが多いので注意
 

再装用までの時間

  • ベンザルコニウム塩化物を含む点眼薬を使用する場合、
    • コンタクトレンズを外して点眼
    • 点眼後時間をあけて再度装用
      • 一般的な点眼薬)5分以上
      • 粘性が高い等の点眼薬)15分以上
 

緑内障治療薬

 

白内障治療薬

 

アレルギー性結膜炎治療薬

 
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