page icon

SU薬

薬効群名

特長:
  • 膵臓を刺激し、インスリンを分泌させる
  • 血糖非依存的分泌であるため、低血糖に注意
 

作用機序

SU受容体に結合し、インスリン分泌を促進させる
  • 第一世代:グリクロピラミド
  • 第二世代:グリクラジド、グリベンクラミド
  • 第三世代:グリメピリド
第3世代は作用持続時間が長く、インスリンの基礎分泌も増加させるため、空腹時高血糖の治療に用いられる

薬剤名

適応症
インスリン非依存型糖尿病に用いられる
(食事療法・運動療法では不十分だった場合)

患者背景を考慮した薬物治療

高齢者
高齢者では低血糖リスクに注意
 
肝機能
重篤な肝機能障害のある患者には禁忌・・低血糖リスク
  • 全てのSU薬
腎機能
重篤な腎機能障害のある患者には禁忌・・低血糖リスク
  • 全てのSU薬
妊婦・妊娠可能性
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌・・胎盤透過性あり
  • 全てのSU薬
 

多疾患併存の考慮

糖尿病
併用しない糖尿病治療薬
  • SU薬速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
    • 作用ターゲットが同じであるため、併用は無意味
インスリン依存型糖尿病には禁忌
胃腸障害
下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者には禁忌・・低血糖リスク
  • 全てのSU薬
肺動脈性高血圧症
一部、併用禁忌の薬剤がある
  • 肺動脈性高血圧症:ボセンタン
  • SU薬:グリベンクラミド
心血管疾患
β遮断薬を服用している場合、低血糖に注意
  • インスリン拮抗ホルモンによる血糖上昇反応を抑制する可能性がある
  • 低血糖症状をマスクする可能性がある(振戦抑制作用など)
 

代表的な副作用

低血糖
血糖非依存的にインスリン分泌を促進するため、低血糖リスクがある
  • 症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等
  • 対策:
    • 低用量から開始、低血糖リスク者(重篤な肝・腎機能低下、下痢・嘔吐、栄養不良状態、過度のアルコール摂取、高齢者等)には注意
    • 早めの対処
      • 飲食可能な場合
        • ショ糖摂取:10~30gの砂糖の入った吸収の良いジュース、キャンディなど
        • α-GI服用者ではグルコース摂取(ブドウ糖(5~15g))

注意事項

シックデイ
 
  • 休薬
 
 
 
 
ガイドライン・Recommendation