グリニド薬
薬効群名
特長:
- 食後過血糖のために用いられる(食直前投与)
作用機序

SU薬と同様に、受容体に結合し、インスリン分泌を促進させる
短時間で作用するため、食後過血糖の対策に用いられる
薬剤名
適応症
2型糖尿病に用いられる
(食事療法・運動療法等では不十分だった場合)
患者背景を考慮した薬物治療
高齢者
高齢者では低血糖リスクに注意
腎機能
重篤な腎機能障害のある患者(透析)には禁忌・・低血糖リスク
- ナテグリニド
妊婦・妊娠可能性
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には禁忌・・胎盤透過性あり
- ナテグリニド、ミチグリニド、レパグリニド
多疾患併存の考慮
糖尿病
併用しない糖尿病治療薬
- SU薬と速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)
- 作用ターゲットが同じであるため、併用は無意味
- GLP-1受容体作動薬との併用
- 添付文書には、「有効性及び安全性は検討されていない」
インスリン依存型糖尿病には禁忌
代表的な副作用
低血糖
血糖非依存的にインスリン分泌を促進するため、低血糖リスクがある
- 症状:脱力感、高度の空腹感、発汗等
- 対策:
- 低用量から開始、低血糖リスク者(重篤な肝・腎機能低下、下痢・嘔吐、栄養不良状態、過度のアルコール摂取、高齢者等)には注意
- 早めの対処
- 飲食可能な場合
- ショ糖摂取:10~30gの砂糖の入った吸収の良いジュース、キャンディなど
- α-GI服用者ではグルコース摂取(ブドウ糖(5~15g))
注意事項
シックデイ
- 休薬
ガイドライン・Recommendation