低血糖(平成30年6月改定)
低血糖
初期症状
「冷や汗がでる、気持ちが悪くなる、急に強い空腹感をおぼえる、寒気がする、動悸がする、手足がふるえる、目がちらつく、ふらつく、力のぬけた感じがする、頭が痛い、ぼんやりする、目の前が真っ暗になって倒れそうになる」などの症状が急に出現したり持続したりするが、食事をとると改善する
「ボーッとしている、うとうとしている、いつもと人柄の違ったような異常な行動をとる、わけのわからないことを言う、ろれつが回らない、意識がなくなる、けいれんを起こす」など
改定履歴
- 平成30年6月改定
- 全国調査に基づく改訂:重症低血糖が起こる背景
- 重症低血糖の主なリスクファクター:高齢者であること、血糖コントロールが良すぎること、さらにSU剤、過インスリンを使っていること
- 「患者の皆様へ」の所に、家族あるいは介護者に関するメッセージを加えるとともに、なるべく分かりやすい図を加えた
- 重症低血糖の症例(17、18ページ):インスリンによる低血糖、SU薬による重症低血糖・資料2-10、低血糖に関しては、糖尿病学会のほうでここ2年、重症低血糖がどのような背景で起きているか全国調査を行いましたので、その結果を反映し、国民に広くその危険性に関して十分に周知する必要があると考え、これに取り組もうということで改訂の必要があるとお返事させていただきました。この低血糖のマニュアルに関しても、今回の調査によって分かったのは、重症低血糖が起こる背景は、高齢者であること、血糖コントロールが良すぎること、さらにSU剤、過インスリンを使っていることが大きなリスクファクターです。ですから、「患者の皆様へ」の所に、やはり、家族あるいは介護者に関するメッセージを加えるとともに、なるべく分かりやすい図を加えたりすること。さらに症例に関しては、17、18ページにありますが、インスリンによる低血糖、SU薬による重症低血糖を加えております。あとは実際低血糖を引き起こす薬剤のアップデートを行いました。以上が主な改訂のポイントです。
- 実際低血糖を引き起こす薬剤のアップデート
2018年5月31日 第10回重篤副作用総合対策検討会 議事録