EGFR
EGFR とは
上皮成長因子受容体
細胞増殖のための信号を送っている
EGFR 遺伝子変異
日本人の非小細胞肺がん患者全体の 30~40% に認められる
- 人種:欧米人よりも、アジア系に多い
- 性別:女性に多い
- タバコ:非喫煙者に多い
- がん種:腺がんの患者に多い
発現が多い遺伝子変異
- エクソン19欠失
- エクソン19の一部が欠失
- L858R 点変異
- エクソン21の一部の並びが変わっている
- ロイシン(L)→アルギニン(R)
- T790M 点変異
- 獲得耐性遺伝子
- EGFR-TKI (イレッサ、タルセバ、ジオトリフ)の結合部位に生じる変異
- EGFR 遺伝子変異患者の全体の約50%
- タグリッソは有効 オシメルチニブメシル酸塩
- エクソン20挿入変異
関連する治療薬
肺癌における EGFR 変異
EGFR 変異がある=EGFR-TKI が高い効果を示すことが期待される
遺伝子変異
RAS 遺伝子
RAS タンパクを作る遺伝子
RAS 遺伝子には、KRAS 遺伝子、NRAS 遺伝子、HRAS 遺伝子がある
上皮成長因子(EGF)が、細胞表面にある上皮成長因子受容体(EGFR)に結合すると、細胞内の RAS タンパクが活性化されて、細胞増殖シグナルが伝達される
RAS 遺伝子に変異があると、EGF と EGFR が結合していなくても、細胞増殖シグナルが出続けるため、がん細胞の増殖が活性化される