腎保護作用
腎保護作用
ACE 阻害薬/ARB
CKD における高血圧治療 第1選択薬:RA系抑制薬(ACE阻害薬またはARB) ・腎保護作用が認められ、副作用がない限り使い続ける ・蛋白尿を伴わない CKD に対しては、RA 系抑制薬の腎保護作用は確立していない
Ⅱ.降圧目標と原疾患/蛋白尿の程度 ・糖尿病性腎症や糸球体腎炎では 糸球体血圧が上昇し、一般に尿蛋白は多い したがって、RA系抑制薬を中心とする積極的降圧が望ましい (高血圧がなくとも腎保護作用のために RA 系抑制薬が使用されることがある)
糖尿病合併 CKD、軽度以上の蛋白尿を呈する糖尿病非合併 CKD:RAS 阻害薬 正常蛋白尿の糖尿病非合併 CKD:病態に合わせた降圧薬を選択
(CKD 診療ガイド2012)
SGLT2 阻害薬
SGLT2 阻害薬は、糖尿病合併・非合併に関わらず、CKD 患者において腎保護効果を示すため、リスクとベネフィットを十分に勘案して積極的に使用を検討する。
CKD のフォローアップ
- CKD の進行を遅らせること
- CVD の発症を防ぐこと
生活・食事指導
基本:GFR による病期ごとに内容を提示する
生活習慣の改善
動脈硬化の進展を抑制し、CKD の進行を抑制することにつながる
- 肥満解消:BMI <25 を目指す
肥満は、末期腎不全 (ESKD) に至るリスクが高まる
- 禁煙
- 健診
特定健診・職域健診・人間ドックなどを受けて、生活習慣病や、CKD の早期発見に努める
生活習慣病や CKD と診断されたら、しっかり治療をうける