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骨粗鬆症

骨粗鬆症

初期症状

「25歳時と比べて身長が4cm以上低下した」、「背中が丸くなった」、「腰や背中に痛みがある」、「洗濯物を高いところに干せなくなった」、「高い棚に手が届かなくなった」、「胸やけや胃部の圧迫感がある」
また、以下の項目は骨粗鬆症の危険因子ですので、該当する方は専門医への受診をおすすめします。「過去に背骨、大腿骨の付け根(股関節)、骨盤、手首、肩などに骨折を生じたことがある」「経口ステロイドを毎日、3ヵ月以上使用している。あるいは3ヵ月以上使用予定である。」「経口ステロイドを使用していて、背中や腰の痛み、大腿骨の付け根の痛みがある。下肢のしびれや、下肢に力がはいりづらいことがある」
 
 

重篤副作用疾患別対応マニュアル

厚生労働省  >重篤副作用疾患別対応マニュアル (URL)  ※改定前の版も閲覧可能
PMDA  >重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け)(URL)  >重篤副作用疾患別対応マニュアル(患者・一般の方向け)(URL)
厚生労働省 >重篤副作用総合対策検討会 (URL)

医療関係者向け

一般向け

 

改定の履歴

2018年5月31日 第10回重篤副作用総合対策検討会 議事録
まず、1ページの「患者の皆様へ」を御覧ください。この骨粗鬆症は、骨密度が減ったり、骨の量が減って骨が折れやすくなる状態を言います。平成21年5月に、第1回目が作成されています。そのときの主な薬剤は、ほぼ経口ステロイドを中心に記載をしておりました。「患者の皆様へ」に、各種薬剤が書いてあります。主には、経口ステロイド、そして乳癌、又は前立腺癌に対する性ホルモン低下療法(アロマターゼ阻害薬、アンドロゲン遮断療法)が書かれています。他には、糖尿病薬のチアゾリジン、抗うつ薬SSRI、それから昔から言われている抗がん剤のメトトレキサート、ヘパリン製剤、ワルファリン、利尿薬、プロトンポンプ阻害薬、抗けいれん、抗不安薬、睡眠薬があることを記載しております。前回は経口ステロイドを中心に記載したと言いましたが、その後海外において性ホルモン低下療法として、アロマターゼ阻害薬、アンドロゲン遮断療法に伴う骨量減少に対するガイドライン、ポジションステートメントが出されました。それについて、加筆を行っております。
次に主な改正ポイントは、4ページを御覧ください。1.早期発見と早期対応のポイントの一番下に、LHRHアゴニスト投与と、アロマターゼ阻害薬の海外におけるエビデンスを記載しております。
次の主な改訂項目は、8ページを御覧ください。3.副作用の判別基準の中に、主にステロイド骨粗鬆症の判別基準を書いております。その方法としては、11ページを御覧ください。5.治療方法に、日本骨代謝学会が2014年度に、ステロイド性骨粗鬆症の管理と治療ガイドラインを改訂しました。そこに、経口ステロイド薬を3か月以上飲む予定の患者さんの場合には、この図のようにスコア付けをして、ある程度スコアが3以上あれば、薬物療法を開始したほうがいいというのが、主なところです。
12ページに、ステロイド性骨粗鬆症に対する薬物療法のエビデンスがかなり蓄積されてきましたので、前回の対応マニュアルに、大幅に加筆をしております。12ページの下のほうの性ホルモンの所に、性ホルモン低下療法に伴う骨粗鬆症に関するエビデンス等を加えております。特に我が国では、診断基準やガイドラインはまだ作成されておりませんので、海外での報告、若しくは推奨されている治療方法を記載しております。以上です。