page icon

腫瘍崩壊症候群

腫瘍崩壊症候群

初期症状

初期症状を自覚して早期発見することは難しい副作用です。そのため的確に副作用を把握するには、「血液検査」、「尿検査」、「尿量測定」が重要となります。また、副作用を起こさないために水分補給などの予防策が大切です。
 

重篤副作用疾患別対応マニュアル

厚生労働省  >重篤副作用疾患別対応マニュアル (URL)  ※改定前の版も閲覧可能
PMDA  >重篤副作用疾患別対応マニュアル(医療関係者向け)(URL)  >重篤副作用疾患別対応マニュアル(患者・一般の方向け)(URL)
厚生労働省 >重篤副作用総合対策検討会 (URL)

改訂履歴

2018年5月31日 第10回重篤副作用総合対策検討会 議事録
○成田参考人 胆道排泄、便排泄以外の薬は腎臓から排泄されるということで、腎機能が低下している症例が、国内で増えていることはご存じの通りです。薬剤性による腎障害も、単独の病態であるかどうかは別として、非常に増えてきています。そういった状況の中で腎臓関連の副作用マニュアルは大変数が多くなっているものと思います。
それらを、資料1-2に一覧表として呈示していただきました。平成19年から平成23年にかけて6つのマニュアルが既に発刊されておりました。昨年、これを改訂せよという御指示を頂きまして取り組んでまいりました。いくつかの重要なポイントがございます。1つは、「急性腎不全」という言葉が「急性腎障害(AKI)」、Acute Kidney Injuryという国際的な疾患名と言いますか、概念に変わりましたので、それに本副作用報告マニュアルを合わせるということ。それから、間質性腎炎も病態によって急性と慢性の場合があるので、それをマニュアルの中で分けて記述するということです。それから、ネフローゼ症候群に関しては、原因となる薬剤が、私共が行った調査で頻度が高いものが幾つか分かりましたので、それについて少し各論を述べるということです。
急性腎盂炎腎炎については、この疾患名自体がどちらかというと薬剤性というよりは、感染による腎盂腎炎というのが一般的な理解ですので、副作用として臨床的に問題となることは少ないと判断し、なくしました。これに変えて、頻度的に高い血管炎による腎障害をに取り上げることと致しました。腎性尿崩症、腫瘍崩壊症候群は、余り変えておりません。発行された年月日も割と新しいものです。
新規の項目として、電解質異常の中で、低カリウム血症を特に取り上げました。これは腎疾患治療において、多様な薬剤性電解質異常が起こるわけですが、特に低カリウムは見逃されやすく、気付かれにくく、しかも慢性に経過することによって腎障害を促進することがありますので、注意を喚起したいということで、新規に低カリウム血症に限ってマニュアルを作成いたしました。以上、7つのマニュアルを作成させていただきました。比較的短期間で書くことができたのは、実は薬剤による腎障害の全体調査による分類、診断、対策などをまとめたガイドラインを、たまたま2016年に発刊しております。そのガイドラインを作成する過程において各委員の方々に協力していただいていましたので、比較的短期間で作成することができたということです。
資料2-2、11名の委員の方々に作成していただき、今年に入ってから学会のホームページで、パブリックコメントとしてこれをPDFで発表して、学会委員の方々からも一応意見を頂いております。全体としての説明をさせて頂きました。どうぞよろしくお願いします。
2011年2月16日 第7回重篤副作用総合対策検討会 議事録
○事務局
 次に腫瘍崩壊症候群についてご説明します。資料1-11の5~7頁をご覧ください。悪性腫瘍の治療時に腫瘍が急速に死滅することにより生じる腫瘍崩壊症候群は、体内の尿酸の増加、電解質のバランスが崩れる、腎臓からの尿の産生が減少するなどの異常が出現します。通常、治療開始後12~72時間以内に起きてきますので、本マニュアルでは、この期間に尿量が減ったと気づいたら、医師、看護師、薬剤師に知らせるよう注意喚起を行っています。しかしながら、本副作用は患者さんが初期症状を自覚して早期発見することが難しいため、水分摂取などの予防法に加え、「血液検査」「尿検査」「尿量測定」などで副作用を的確に把握することが必要です。イラストは8頁に血液検査、水分摂取など、予防が大切であることを表現しています。
○委員 
次の腫瘍崩壊症候群は、ここにありますように効果があるから起きる副作用だということを強調しました。それに対して予防が大切ということで、患者さんの自覚症状を待っていると手遅れというか、かなり進行してしまうので予防が大切ということを強調し、水分を多く摂るとか、アロプリノール、アルカリ製剤、あと最近はこれがよく使われて、この辺は池田先生にお聞きしたいのですが、ラスブリカーゼという薬を、ある程度この腫瘍崩壊症候群に使います。これは尿酸の分解酵素で、タンパク製剤なのであまり長期間使えないのですが、そういう薬があることを示しました。医療関係者の方にお伝えするのも同じような形で書きました。