骨髄抑制:易感染、好中球減少
易感染、好中球減少
観察ポイント
予防
日常生活の中で、感染予防行動をとる
予防投薬
CQ13. がん薬物療法を行う場合、どのような患者に抗菌薬の予防投与が推奨されるか?
A.
①高度な好中球減少が長期間(好中球数 100 /μL 未満が7日を超えて)続くと予想される患者では、フルオロキノロンの予防投与が推奨される。
②好中球減少が軽度(好中球減少期間が7日未満)と予防される患者では抗菌薬の予防投与を一律には行わないことが推奨される。
*発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(改訂第3版)<現在、パブコメ後、発刊前>
フルオロキノロン(レボフロキサシンはシプロフロキサシンに比べてグラム陽性菌により強い抗菌活性を持つ)
高度な好中球減少が長期間続くと予想される場合:造血幹細胞移植と急性白血病の化学療法など
(参考)MASCC スコア‥発熱時の低リスクを判定するためのスコア(26点中、21点以上は低リスク) ※ただし、低リスク判定のうち約10%は重症化することもあるため注意が必要
症状発生時のケア
易感染
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ph-info/bbae6c03-52d6-4c6c-8904-024086e32806/409799761c75afed785bfb2c430ca213.png)
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発熱性好中球減少症
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/ph-info/d4e63573-17b2-42ff-9715-94749a1e9acc/9c9cacaee6003871ff47b87f7f37a5f2.png)
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事前に確認・説明したい内容
(1) 発熱時の対応について
- 発熱時にどのような行動を取るか、医師から指示されているか
- その内容を理解しているか
- 指示を実行することが可能か(体調不良時に、受診に同行してくれる支援者の有無や、交通手段など)
(2) 高齢者への周囲のサポート
特に独居の場合は、電話や訪問など、確認方法を決めておく
- 発熱した時、誰に連絡するのか
- 連絡を受けた人は、どのように行動するのか
症状を確認するときの注意
- 熱が38℃以上ではなくても、悪寒はないか
無顆粒球症(顆粒球減少症、好中球減少症)
・早期に認められる症状
発熱(必発の初期症状)
その他、悪寒、咽頭痛
・自覚的症状
血液検査で指摘されるまで、ほとんどの患者は無症状
・他覚的症状
急性咽頭扁桃炎
(引用元)重篤副作用疾患別対応マニュアル(PMDA)
参考資料
静岡がんセンター:抗がん剤治療における骨髄抑制と感染症対策(造血幹細胞移植を除く)
画像転載:「知識をギュッ!がん薬物療法のキホンとマネジメント 困った時に絶対役立つお守り本」