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ガバペンチノイド

薬効群名

特長:
 
 

作用機序

痛み信号の伝達を抑える
電位依存性カルシウムチャネルに結合し、カルシウムイオンの流入を減少させ、興奮性神経伝達物質の放出を抑制する
  • ガバペンチン・プレガバリン:電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合
  • ミロガバリン:特にα2δ-1サブユニットに高い親和性を持ち、持続的な鎮痛効果を発揮する。α2δ-2サブユニットへの親和性が低いため、中枢神経抑制性の副作用が少ない。

薬剤名

神経障害性疼痛治療薬
プレガバリン
(適応症)神経障害性疼痛線維筋痛症に伴う疼痛
ミロガバリンベシル酸塩
(適応症)神経障害性疼痛
特発性レストレスレッグ症候群
ガバペンチン エナカビル
 
 

PK

食事の影響
食後投与すると吸収が遅延する(Tmax→、Cmax↓だが、AUC不変)  →食後投与で濃度依存性有害事象を軽減できる可能性がある
プレガバリン(電子添分)
16.2.1 食事の影響
日本人健康成人19例において、絶食時及び食後にプレガバリンを150mg単回経口投与した時のCmaxはそれぞれ4.95及び3.22μg/mL、Tmaxは0.947及び3.37時間、AUC0-48はそれぞれ31.2及び28.8μg・h/mLであった。食後投与においてCmaxは約35%低下し、Tmaxは約2.4時間延長したが、AUC0-48の低下は約8%であった8)
ミロガバリン(電子添分)
16.2.1 食事の影響
健康成人30例にミロガバリンとして15mgを単回経口投与したときのCmaxは空腹時及び食後でそれぞれ230及び188ng/mL、Tmaxは1.00及び1.50時間、AUClastはそれぞれ884及び833ng・hr/mLであった。食後投与でCmaxは約18%低下し、Tmaxは0.5時間延長したが、AUCinfの低下は約6%であった6)(外国人データ)。
 

患者背景

腎機能
腎排泄型薬剤
日本腎臓病薬物療法学会「腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤投与量一覧」に掲載
腎機能(クレアチニンクリアランス値)に応じて、投与量及び投与間隔を調節
 

代表的な副作用

中枢神経抑制性の副作用
めまい、傾眠、意識消失
  • 好発時期:投与開始時→だんだん慣れてくる
    • 投与開始・増量時には注意喚起が重要
  • プレガバリンvsミロガバリン
    • ミロガバリンの方が、リスクは低い
末梢浮腫
 
体重増加
 
 

特徴

離脱症状
本剤の急激な投与中止により、不眠症、悪心、下痢、食欲減退等の離脱症状があらわれることがある
中止・減量時は、徐々に減量する
急に中断しない!

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