漸減が必要な薬剤
薬のせい?と疑われる場合でも、急に中止・減量してはいけない薬があります。
薬剤性離脱症状
身体依存性のある薬物を大量・長期間に使用していた後、薬物を急に中止・減量したときに、精神的・身体的症状を呈する
対策:徐々に減量する
徐々に用量調節をする薬
長期使用時に注意が必要
抗うつ薬
SSRI
SNRI
ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
ベンゾジアゼピン系抗不安薬
オピオイド
副腎皮質ステロイド
グルココルチコイド使用中の副腎不全の診断と治療に関するガイドライン(欧州内分泌学会)
参考資料(一般向け)
日本内分泌学会
>一般の皆様へ
>ステロイド離脱症候群 https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=35
神経障害性疼痛治療薬
ガバペンチノイド
プレガバリン (リリカ)
- 急な中止により、薬物離脱症状(不眠、不安、発汗、頭痛、動悸など)を生じることが報告されている
- 休薬・減量時は、徐々に漸量することが重要
- 添付文書にも、その旨記載されている
ミロガバリンベシル酸塩 (タリージェ)
- 薬物離脱症状の報告はない(添付文書にも記載されていない)
- しかし、類薬で薬物離脱症状が知られているため、用量変更は注意すべき(漸減すべきでは)と考える
乱用時に注意が必要
止瀉薬
- ロペラミド
乱用、誤用、又は故意により過量投与した患者において、休薬後に薬物離脱症候群の症例が認められたとの報告がある
薬剤性は除外診断のひとつ
患者さんの状況の原因として薬剤性を疑う場合は、まず、主治医に状況を相談
決まった時間に飲むことが特に重要な薬