洗浄剤

皮膚洗浄剤(褥瘡ケアでの考え方)

① 褥瘡ケアで洗浄が必要になる場面

  • 失禁(尿・便)による汚染、皮膚の湿潤(IAD:失禁関連皮膚炎)
  • 汗、皮脂、汚れの蓄積
  • ドレッシング周囲の汚染

② 洗浄の目的

  • 汚れや刺激物(便・尿)を除去し、皮膚障害を減らす
  • 皮膚を清潔に保ち、感染/炎症のリスクを下げる
  • 皮膚のpH・バリア機能を保つ(洗いすぎ/強すぎを避ける)

③ 洗浄剤の選び方(一般的な方向性)

  • 低刺激(弱酸性、保湿成分配合など)を選ぶことが多い
  • 便汚染が多い場合は、洗浄力と皮膚保護のバランスが重要
  • アルコールなど刺激性が強いものは皮膚状態によって不適になることがある
  • 施設の物品/プロトコルに従う(泡タイプ、拭き取りタイプなど)
皮膚の特徴製品の特徴
脆弱な皮膚弱酸性洗浄剤
真菌が検出された皮膚ミコナゾール硝酸塩を配合した石けん
皮膚洗浄と保湿が必要な皮膚両方の機能をもつ製品
洗浄後の洗い流しが困難拭き取りタイプの製品

④ 洗い方のポイント

  • こすらずやさしく(摩擦は皮膚損傷・褥瘡悪化因子)
  • 洗浄後は水分を残さず、押さえるように乾燥
  • 必要に応じて、皮膚保護(バリア剤)を併用(失禁や浸軟の予防)

注意点(よくある落とし穴)

  • 洗浄が強すぎる/頻回すぎると、皮膚バリアが低下して悪化することがある
  • 創部に対しては、創の状態に応じて洗浄方法が異なる(創傷ケア方針に従う)
  • 発赤拡大、疼痛増強、悪臭/膿、発熱などがあれば感染評価が必要

⑤ 関連