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湿潤療法

湿潤療法(moist wound healing)

① 概要(考え方)

湿潤療法は、創を「適度に湿った環境」に保つことで、創傷治癒(肉芽形成・上皮化)を促進し、疼痛を軽減しやすくする考え方。

② 期待されるメリット

  • 乾燥・痂皮形成を避け、細胞移動が進みやすい
  • ドレッシング交換時の痛みが軽減しやすい
  • 適切な被覆材で、滲出液をコントロールしつつ治癒を支える

③ 実際の運用(要点)

  • 創の状態(深さ、滲出液、感染/炎症、壊死、ポケットなど)を評価し、被覆材を選択
  • 交換頻度は、滲出液量・被覆材の飽和・皮膚トラブルで調整
  • 周囲皮膚の浸軟を避ける(バリア剤、適切なサイズ、吸収性の調整)

④ 使い分けのイメージ(ざっくり)

  • 滲出液が多い:吸収性の高い被覆材(フォーム等)
  • ポケット/深い創:充填材(アルギン酸塩等)+適切な被覆
  • 乾燥しやすい浅い創:保護・保湿系で乾燥/摩擦を避ける

注意(重要)

  • 感染が疑われる(悪臭、膿、発赤拡大、疼痛増強、発熱など)場合は、湿潤環境の維持だけでは不十分で、評価・治療が必要。
  • 壊死が強い場合は、デブリードマン等が優先されることがある。
  • 自己判断で密閉しすぎると悪化することがあるため、創傷ケア担当の方針に従う。

⑤ 関連