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分布容積

ひとことで

分布容積は、体内の薬物量を血中濃度で割って求める「見かけの容積」です。薬が血液中にとどまるか、組織へ広く移るかを表します。

もう少し詳しく

分布容積(Vd)=体内薬物量 ÷ 血中濃度
薬が血管内に多く残る ↓ 血中濃度が高い ↓ 分布容積は小さくなりやすい
薬が脂肪・筋肉・臓器へ広く分布 ↓ 血中濃度が低い ↓ 分布容積は大きくなりやすい
実際の解剖学的容積を示す値ではないため、体の容積を超える値になることもあります。蛋白結合、脂溶性、組織結合、体液量、浮腫、肥満などが影響します。

なぜ重要?

分布容積は、目標血中濃度へ速やかに到達させる負荷投与量や、透析で除去されやすいかを考える手がかりになります。
  • Vdが小さい:血管内に多い傾向
  • Vdが大きい:組織へ広く分布する傾向
患者の浮腫、脱水、低アルブミン血症、体格変化によって分布が変わる場合があります。

薬との関係

負荷投与量は、目標濃度、分布容積、📖バイオアベイラビリティに関係します。
分布容積が増加 ↓ 同じ体内量でも血中濃度が低下 ↓ 目標濃度へ到達するための負荷量が変わることがある
ただし、維持投与量は主に📖クリアランスと関連します。

考えてみよう

問い

薬が脂肪組織へ広く移行すると、血中濃度と分布容積はどうなりやすいでしょうか?

解説

血液中に残る割合が減るため血中濃度は低くなり、計算上の分布容積は大きくなりやすくなります。

関連用語

関連教材

薬物分布、蛋白結合、負荷投与量、浮腫・肥満と薬物動態。

参考資料

標準的な薬物動態学・臨床薬理学教科書、各薬剤の電子添文。