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チオトロピウム
ひとことで
チオトロピウムは、気道のムスカリン受容体を長時間遮断し、気管支収縮を抑えるLAMAです。主にCOPDなどの維持治療に使われます。
どの薬効群?
長時間作用性抗コリン薬(LAMA)に属します。
どう効く?
アセチルコリンによるM3受容体刺激を遮断
↓
気管支平滑筋の収縮が弱まる
↓
気管支が広がる
↓
呼吸困難・活動時症状が改善
何に使う?
主にCOPDの維持治療。製剤や適応によって喘息治療に追加される場合もあります。急な発作をその場で解除する薬ではありません。
この薬の特徴
- 長時間作用性で維持治療に使う
- 抗コリン作用により口渇が起こりやすい
- 尿閉リスク、閉塞隅角緑内障、前立腺肥大など患者背景を確認する
- 粉末・霧状など製剤ごとに吸入手技が異なる
患者さんには、どう説明する?
「気道を縮める神経の信号を弱め、気管支を広げた状態を保つ吸入薬です。毎日続けて使い、粉や霧が目に入らないよう、正しい手順で吸入してください。」
この薬で起こりうる変化を考える
ムスカリン受容体遮断
↓
気管支収縮が弱まる
↓
呼吸症状改善
他臓器のムスカリン作用も抑える
↓
口渇、便秘、排尿困難、眼症状
患者では何を見る?
効果を見る
息切れ、喘鳴、活動耐容能、増悪回数、救急薬使用状況。
よくみられる変化
口渇、口腔・咽頭の違和感、便秘。
見逃したくない変化
尿が出にくい・出ない、眼痛・かすみ・充血、吸入直後の呼吸悪化、重いアレルギー症状。
生活から見る
吸入手技、残量、口腔ケア、排尿・排便、視覚症状、デバイス管理。
いつ注意する?
前立腺肥大・排尿障害、緑内障、腎機能低下、吸入手技変更時、眼症状や尿閉症状出現時。
関連する薬理学用語
動かして理解する
副交感神経と気管支、ムスカリン受容体遮断、LAMAの吸入手技。
参考資料
最新の電子添文・インタビューフォーム、PMDA、COPD・喘息診療ガイドライン。