下腿浮腫
ガバペンチノイド
プレガバリン
ガバペンチノイド
- Caチャネルブロッカーとして作用し、神経伝達を抑制することで、神経障害性疼痛を和らげる
- 機序として、末梢動脈に強く作用して血管拡張させ静水圧を上昇させることや、ATP感受性Kチャネルに作用して血管平滑筋を収縮させること考えられている
- プレガバリン
- 特に、末梢浮腫の発生率が高く、体重増加も顕著
- 好発時期:2〜4週間(遅い事例も)
注意すべき処方カスケード)プレガバリンと利尿薬
SSRI
パロキセチン
SSRI
- 比較的稀な副作用だが、中でもパキシルで報告されている
- 機序)セロトニンによる血管拡張作用や抗利尿ホルモン分泌への影響が考えられている
- リスク因子:高齢者
- 好発時期:投与開始後1~4週間以内
甘草
- アルドステロン様作用:Na貯留
副腎皮質ステロイド
- 鉱質コルチコイド作用:Na貯留
NSAIDs
- 腎臓血管拡張作用(PGE2, PGI2合成阻害)
チアゾリジン系糖尿病用薬
エストロゲン
ドパミンアゴニスト
- 腎動脈拡張
血管内圧上昇:
・静脈閉塞
血管透過性亢進
- 細胞障害性抗がん薬
リンパ浮腫
- 細胞障害性抗がん薬
機序不明
原因薬剤
原因薬剤 | 機序 |
---|---|
抗てんかん薬 | 血管拡張 |
抗うつ薬 | 血管拡張 |
抗精神病薬 | 血管拡張 |
パーキンソン病治療薬 | 血管拡張 |
降圧薬 | 腎(ナトリウム貯留) |
ホルモン療法薬 | 腎(ナトリウム貯留) |
糖質コルチコイド | 腎(ナトリウム貯留) |
NSAIDs | 腎(ナトリウム貯留) |
化学療法薬 | リンパ浮腫 |
化学療法薬 | 血管透過性 |
チアゾリジン系糖尿病用薬 | 機序不明 |
PPI | 機序不明 |
薬剤性浮腫
原因薬 | 機序 |
---|---|
DHP系Ca拮抗薬 Ca 拮抗薬/降圧薬 | 静水圧の上昇 (用量依存的な副作用) |
チアゾリジン | 血管透過性の亢進、静水圧の上昇 |
神経障害性疼痛治療薬 | 静水圧の上昇 |
ドパミン作動薬 | 静水圧の上昇 |
抗精神病薬 | 静水圧の上昇 |
硝酸薬 | 静水圧の上昇 |
NSAIDs | 静水圧の上昇 |
ステロイド(鉱質コルチコイド作用) | 静水圧の上昇 |
ACEi | 血管透過性の亢進 |
インスリン | 毛細血管の膠質浸透圧の低下、血管透過性の亢進 |
下腿浮腫の原因薬

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症例報告)
- レボフロキサシン
- ミアンセリン