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心不全

心不全

心不全治療薬一覧

予後改善薬は、左室駆出率(LVEF)によって、推奨される薬剤が違う

駆出率(EF)

1回の心拍で心臓から送り出される血液の割合
  • 左室駆出率(LVEF, Left Ventricular Ejection Fraction)
    • 包括的な収縮期の左室機能に関係する指標の1つ
    • 心エコー検査やMRI、CTなどの画像診断で測定される
    • 左室駆出率(LVEF)が50~55%未満のときには左室収縮機能不全状態と推定されることが多い
LVEF による心不全の分類
2025年改訂版心不全診療ガイドライン
2025年改訂版心不全診療ガイドライン
2025年改訂版心不全診療ガイドライン
2025年改訂版心不全診療ガイドライン

予後改善薬/4 pillar 

RAA 系抑制薬
慢性心不全に適応がある
  • エナラプリル
  • リシノプリル
 
  • カンデサルタン
β遮断薬
β遮断薬のクラスエフェクトではない
MRA
慢性心不全に適応がある
  • スピロノラクトン
  • エプレレノン
SGLT2阻害薬
慢性心不全に適応がある
  • エンパグリフロジン
  • ダパグリフロジン
基本的な考え方:
  • 予後改善のため、4種類を最大用量で続けたい(少量から開始)。
  • そのためには、副作用を予防・早期に発見し、早期に対処することが重要。
 

追加薬 

Ifチャネル阻害薬
HCNチャネル遮断薬
イバブラジン
 
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬
 
 
 
2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療
 
参考資料)