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浮腫

ひとことで

浮腫は、血管外の組織間に水分が過剰にたまり、むくみとして現れる状態です。原因と分布を考え、治療効果と薬剤性の両方を評価します。

もう少し詳しく

浮腫は、次の仕組みで起こります。
  • 毛細血管内圧の上昇:心不全、静脈うっ滞など
  • 血漿膠質浸透圧の低下:低アルブミン血症など
  • 血管透過性の亢進:炎症、アレルギーなど
  • リンパ流の障害
  • Na・水貯留:腎機能低下、RAAS活性化など
原因 ↓ 血管内外の水分移動が変化 ↓ 組織間液が増加 ↓ 体重増加、皮膚の腫れ、靴下跡、呼吸症状

なぜ重要?

浮腫は心不全・腎疾患・肝疾患などの病態だけでなく、Ca拮抗薬などの薬剤でも起こります。体重、左右差、圧痕、呼吸、尿量、発症時期を確認します。
急な片脚の腫脹・疼痛、呼吸困難、顔面・舌の腫れなどは緊急性の評価が必要です。

薬との関係

  • ループ利尿薬・サイアザイド系・MRA:Na・水排泄やアルドステロン作用を調整し、体液過剰性浮腫を改善する
  • Ca拮抗薬:細動脈拡張により末梢性浮腫を起こすことがある
利尿薬で尿量が増えても、治療目標は尿量そのものではなく、体重、浮腫、息切れ、うっ血の改善です。

考えてみよう

問い

Ca拮抗薬による足の浮腫は、単純な全身の水分過剰だけで説明できるでしょうか?

解説

細動脈拡張によって毛細血管内圧が上がり、組織へ水分が移動しやすくなることが関係します。必ずしも全身の体液過剰と同じではありません。

関連用語

関連教材

体液量と浮腫、毛細血管での水分移動、心不全とうっ血、薬剤性浮腫。

参考資料

標準的な病態生理学・腎生理学・薬理学教科書、心不全・浮腫性疾患の診療資料。