ベンゾジアゼピン受容体作動薬
薬効群名
特長:
- 依存性に注意しながら、適正使用に努める
作用機序

ベンゾジアゼピン系受容体作動薬:
神経の興奮を抑える薬(抑制的に働く、GABA神経系の働きを増強するため)
主な薬理作用)
- 催眠作用
- 鎮静・抗不安作用
- 筋緊張緩解作用
- 抗けいれん作用 を持つ
もう少し詳しく

ベンゾジアゼピン系受容体作動薬が作用するターゲットは、GABA受容体。
GABA受容体に結合すると、塩化物イオンが細胞内に流入する。
GABA受容体は5つのサブユニットが合わさってできている。
- 2つのαサブユニット
- 2つのβサブユニット
- 1つのγサブユニット、または、δサブユニット
αサブユニットは、1〜6まで6種類がある

ベンゾジアゼピンが結合する部位は、2種類ある
- ω1
- ω2
どのαサブユニットにあるベンゾジアゼピンが、どのような薬理作用を示すのかが決まっている
→この選択性によって、各ベンゾジアゼピン受容体作動薬が、睡眠薬か抗てんかん薬か、が決まる
- ベンゾジアゼピン系・・非選択的
- 筋弛緩作用がある・・転倒リスク
- 依存性(常用量依存)に注意
- 非ベンゾジアゼピン系・・ω1選択的
- 転倒リスクが低い
薬剤名
代表的な副作用
眠気
悪夢
めまい
特徴
作用時間の長さ
PK特徴
CYP3A4
マルチモビディティの観点からみた薬剤
腎機能
肝機能
患者背景からみた薬剤
調剤時の注意点
粉砕
一包化
生活面からみた薬剤
| 食 事 | 排 泄 | 睡 眠 | 運 動 | 認知機能 |
過鎮静
食欲減退につながる可能性がある