【誤りの例】薬用量

内服薬/薬用量を書く時の注意点

処方せんを書く時に注意していただきたいポイントがあります。
過去に薬用量に関して、次のようなミスが発生しています。

製剤量と成分量の区別

処方箋に記載された薬用量が、「製剤量」・「成分量」どちらで記載されているか、誤読した結果、ミスが発生しています。

医療事故防止のための処方せんの記載方法の例

Rp) 【般】アモキシシリン細粒10%     1回1g(1日3g)【製剤量】     1日3回 朝昼夕食後 5日分        以下余白
Rp) 【般】アモキシシリン細粒10%     1回100mg(1日300mg)【原薬量】     1日3回 朝昼夕食後 5日分        以下余白

1日量と1回量の区別

医療事故防止のための処方せんの記載方法の例

「処方箋の記載上の注意事項」では、内服薬の分量には、「1日分量」を記載すること、とされていますが、報告書では、「最小基本単位である1回量を記載することを基本とする」とされており、現状では、統一はされていません。
そのため、医療安全の観点からは、下記のことが望ましいと言えます。
  • 「1日」「1回」とつける
  • 1回量を書く場合、( )書きで1日量を添える
 
Rp) 【般】アモキシシリンカプセル250mg     1回2カプセル(1日6カプセル)     1日3回 朝昼夕食後 5日分        以下余白