【誤りの例】用法
内服薬/用法を書く時の注意点
処方せんを書く時に注意していただきたいポイントがあります。
過去に用法に関して、次のようなミスが発生しています。
間違いやすい慣習
「3×」と「×3」
- 「1日量」+「3×(さんかけ)」
- 「1日量」を、1日3回に分けて分服
- 「1回量」+「×3」
- 「1回量」を、1日3回服用する
慣習的に、「3×」と「×3」は、上記のように使われてきました。
ただし、これを誤読したことで、3倍量間違えるミスも発生しています。
医療事故防止のための処方せんの記載方法の例
「処方箋の記載上の注意事項」では、内服薬の分量には、「1日分量」を記載すること、とされていますが、報告書では、「最小基本単位である1回量を記載することを基本とする」とされており、現状では、統一はされていません。
そのため、医療安全の観点からは、下記のことが望ましいと言えます。
- 「1日」「1回」とつける
- 1回量を書く場合、( )書きで1日量を添える
Rp) 【般】アモキシシリンカプセル250mg
1回2カプセル(1日6カプセル)
1日3回 朝昼夕食後 5日分
以下余白