6.1.1 糖尿病用剤/経口糖尿病用剤 薬剤一覧
糖尿病用剤 薬剤一覧
グレーのアイコンは、販売中止したもの
薬効比較
重篤副作用疾患別対応マニュアル
重篤副作用疾患別対応マニュアル/経口糖尿病用薬 →
腎機能に応じた用量調節
相互作用
添付文書の記載内容を一覧にまとめた
- 黄色背景・・添付文書の内容
- アスタリスク・・「糖尿病診療ガイドライン2024」の記載内容
- 背景なし・・添付文書には明記されていないが、「等」に含まれると解釈できるため記載
αGi | SGLT2i | TZD | BG | イメグリミン | DPP-4i | GLP-1RA | GIP/GLP-1RA | SU | グリニド | インスリン製剤 | |
αGi | |||||||||||
SGLT2i | 併注 | ||||||||||
TZD | 併注 | ||||||||||
BG | 併注 | (注1) | |||||||||
イメグリミン | * | * | * | * | * | * | 併注 * | * | * | * | |
DPP-4i | * | 併注 * | |||||||||
GLP-1RA | 併注 | * | 併注 * | ||||||||
GIP/GLP-1RA | 併注 | * | 併注 * | ||||||||
SU | 併注 | 併注 | ー | ||||||||
グリニド | 併注 | 併注 | ー |
(注1)SU薬との併用投与について、メトホルミンとSU薬を併用投与すると、大血管症抑制効果が見られなくなり、死亡率が高くなるという報告があることが、「糖尿病診療ガイドライン2024」で触れられている。また、他方、メトホルミンと併用するときの上乗せ効果について、SU薬よりも、DPP-4阻害薬の方が優れているという報告もある。https://www.carenet.com/news/clear/journal/58827
糖尿病診療ガイドライン2024の記載内容には、*をつけている
*:「糖尿病診療ガイドライン2024」に、「他の経口血糖降下薬やインスリン製剤と併用可能である」との記載あり
*:「糖尿病診療ガイドライン2024」に、「組み合わせでは使用できない」と記載あり
CQ 5-13 血糖降下薬の併用は有効か?
「糖尿病診療ガイドライン2024」
A. 第一選択薬の単独投与による治療を開始して3ヶ月間継続しても血糖コントロール目標値に到達しない場合は、第一選択薬の増量、より血糖改善効果の強い血糖降下薬への変更、作用機序の異なる血糖降下薬の併用を考慮する。しかしながら、いかなる薬剤の併用でも、血糖降下作用における明らかな相乗効果が認められることはなく、日本では併用療法に関するガイドラインは確立されていない。 第一選択薬の単独投与によっても血糖コントロールが十分でない場合には、作用機序の異なる他の血糖降下薬との併用が選択されるが、いずれの併用も確実な血糖降下作用を認める。3剤以上の血糖降下薬の併用での血糖降下作用を認めるが、SU薬とグリニド薬の組み合わせ、DPP-4阻害薬、GLP-1受容体作動薬、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬との組み合わせでは使用できない。
血糖降下作用のある薬剤
- β遮断剤
- サリチル酸剤
- MAO阻害剤
- フィブラート系剤 等