注射剤

注射剤と投与経路

注射剤ごとに、どのルートで使えるのか決まっている!
  • ルート
  • 投与速度
  • 溶解液・溶解方法
  • 投与方法
    • 急速
    • 点滴
  • 投与する血管
    • 末梢静脈
    • 中心静脈
    • 皮下投与・・皮下輸液(緩和など末梢静脈ルート確保が困難な時)
 

各注射経路のまとめ

皮内注射皮下注射(皮下注)筋肉注射(筋注)静脈投与(静注, iv)髄腔内注射(髄注)
投与部位表皮と真皮の間皮下組織筋肉内静脈内(末梢/中心)くも膜下腔(CSF中)
刺入角度ほぼ水平(5〜15°)10〜30°45〜90°15〜20°医師が実施
針の太さ26〜27G23〜27G21〜23G21〜23G22〜25G(スパイナル針)
注入量0.02〜0.1 mL0.5〜2 mL最大5 mL大量投与可能極少量(数mL以下)
吸収速度極めて遅い緩やか(30分〜数時間)中程度(10〜30分)即時(吸収過程なし)速い(CSF中に直接)
バイオアベイラビリティ—(局所作用)75〜100%75〜100%100%—(局所作用)
薬液の特徴刺激性のない少量液等張液のみ懸濁液・油性製剤も可末梢:浸透圧比3以下 中心:高張液も可防腐剤フリー・等張液のみ
主な目的診断(アレルギー検査・ツベルクリン反応)治療(インスリン・ヘパリン・ワクチン等) 自己注射が多い治療(ワクチン・抗菌薬・デポ製剤等)救急・大量輸液・持続投与脊麻・中枢神経系への薬物投与
代表的な薬剤ツベルクリン アレルゲン液インスリン ヘパリン GLP-1受容体作動薬 生物学的製剤ワクチン エピペン® デポ型抗精神病薬輸液 抗菌薬 カテコラミンブピバカイン MTX モルヒネ バクロフェン
注射後に揉む?❌ 揉まない❌ 揉まない(ヘパリン等は特に)原則揉まない(懸濁液・持続性製剤は❌)——
主なリスクアナフィラキシーリポジストロフィー 組織壊死(刺激性薬液)神経損傷 硬結・膿瘍血管外漏出 静脈炎 空気塞栓髄膜炎 PDPH(穿刺後頭痛) 神経障害
💡
ポイント:血管外 vs 血管内 ・血管外(皮内・皮下・筋注):毛細血管から吸収される → 吸収速度に差がある ・血管内(静注):直接血中に入る → 吸収過程なし、バイオアベイラビリティ100% ・髄腔内:BBBを迂回して中枢神経系に直接到達

製剤の特徴

  • 誰が使うのか?
    • 医療者
      自己投与可能な製剤
      • インスリン
      • ホルモン
      • 骨粗鬆症
      • 関節リウマチ
      • 家族性高コレステロール血症 など