010 薬物の投与経路③(その他)

 
内服以外の患者が自己投与する経路は、使用法を間違えることも多い
使用法を正しく理解し、説明した上で、患者に正しく理解されているか確認することが重要
1 経皮投与
経皮投与
  • 皮膚から吸収される投与経路
  • 製剤
    • 貼付(ちょうふ)剤
      • 特に、全身作用を目的としたものを、経皮吸収型製剤TTS)という
  • 作用部位
    • 全身
    • 局所
2 直腸投与
直腸投与
  • 肛門から薬剤を挿入する
  • 直腸下部から吸収されると、初回通過効果を受けず全身に移行する
  • 製剤
    • 坐剤
    • 浣腸
    • 注腸剤・・肛門から薬剤を挿入するという意味で入れているが、作用部位は大腸など
3 舌下投与
舌下投与
  • 舌下に薬剤を置き(または噴霧)し、舌下粘膜で吸収される
  • 製剤
    • 舌下錠
    • 舌下スプレー
  • 作用部位
    • 全身
参考として、口腔内に薬剤を入れる投与経路をまとめた(嚥下しない!)
  • バッカル投与
  • 経頬粘膜吸収
  • 口腔用軟膏
4 吸入投与
吸入投与
  • 薬剤を吸入する
  • 局所に作用させる目的で使用
  • 製剤の種類
    • pMDI・・噴霧剤で薬液を霧化して噴出する
    • DPI
    • SMI
    • ネブライザー・・薬液をネブライザーで霧化して吸入する
 
5 点鼻薬
点鼻薬
  • 鼻腔粘膜から薬剤が吸収される経路
  • 中枢に薬剤を届けることができる経路として注目されている
作用部位
  • 局所作用
    • アレルギー性鼻炎の薬など
  • 全身作用
    • 内服ができない時や、本人が自ら摂取できない時にも介助者が与薬できる経路
    • 片頭痛
    • 中枢性尿崩症
    • アナフィラキシーショック
    • てんかん
6 髄注(髄腔内注射)
髄注
  • 通常、血液中の薬剤は、髄腔内には到達できない。←BBBがあるため
  • そのため、薬剤を作用させるためには、直接注入する
8 動脈投与
通常、薬剤は、静脈に注入するが、肝がん治療など、動脈に注入する場合もある
点耳薬
注意点:
冷たいままの薬液を点耳しない(冷水で目眩を誘発させる試験がある)
ポイント
応用問題
A〜Eのうちあてはまるものを選択せよ.
A:坐剤 B:貼付薬 C:舌下薬 D:吸入薬 E:点鼻薬