008 薬物の投与経路①(非経口投与)
1 薬物投与経路

薬が効くには?
基本的には、
- 薬が投与される
- 投与部位から、血管内へ吸収される
- 全身を巡る
- 標的部位・臓器に到達した薬は薬効を発揮する
- 体外へでていく
薬が投与された部位で効く(局所作用)場合もあるが、基本的に吸収されて全身に移行する(そのため、点眼薬でも全身性の副作用がある)
2 薬力学と薬物動態学

体内に入った薬物の働きは、二つに分けて考える
- 薬力学
- 薬物が体に対して何をするか
- 薬物の効果・作用の発現
- 薬物動態学
- 身体が薬に対して何をするか
- 薬物が体内でどのように動くのか(量的な動き、濃度変化)

薬物動態
4つの過程に分けられる
- 吸収
- 分布
- 代謝
- 排泄
4つが順番に起こるのではなく、吸収され血中に移行した薬物は、分布・代謝・排泄の影響を同時に受けている
3 経口投与と非経口投与

投与経路ごとに、薬がどのようにたどって、作用しているのかの概略を理解してほしい
剤形(薬物を実際に投与するためのかたち)は、投与経路ごとに、効果を発揮し、副作用が出にくいように工夫されている

経口投与と非経口投与に大別できる
- 経口投与と非経口投与の大きな違い
- 初回通過効果の有無
- 投与経路ごとの違い
- 作用部位(局所作用か全身作用か)
- 効果発現の早さ
静脈投与

血液中に直接薬物を入れる投与経路
<特徴>
- 血中濃度が速やかに上がる
- 効果がすぐに出る
- 副作用もすぐに出る
静脈投与の方法
- ワンショット・ボーラス投与・急速静注
- 持続投与
- 点滴・・輸液セット
- 間欠的静脈注射・・ルートの側管から
- 持続静脈注射・・輸液ポンプ
薬剤の特性・投与目的・患者の状態に合わせて、最適な投与方法を選択する
<注意が必要な注射剤>
中心静脈栄養法

経口摂取や経腸栄養(胃・腸を使う栄養投与)が困難、または必要量を満たせない場合に、中心静脈から高カロリー輸液を投与して栄養を補う
注射


投与できる注射液の特徴・量は、経路で異なる
吸収の速さ:
静注>筋注>皮下注
- 筋肉内注射(筋注)
- 皮下注射
- 皮内注射
なお、表は一般論。中には、特殊な製剤もある(持効型など)
非経口投与

(舌下投与のイラストは間違いです)
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